実験39直線電流による磁界-osk-butsuri.docVIP

実験３９　直線電流による磁界 【特　徴】 １．電流の供給および変化させる方法 従来は一定電圧を各班の机へＴ字型コンセントを通じて供給し，，，，(約60m)を1組として，IA，2A，5A2Aが限度で，，，，，，，0.18mmφ 30芯0.75mm2 (200m当り2.8kg) 単芯ビニールコートを約60m使用 約1.5Ω 2A，5A２．木製スタンドの作成 鉄製品による磁界の乱れを最小限にするため，rの最大値20cmを確保するための寸法例を右に示す。 合　板???9mm厚 角　材???27×27×90で補強,安定化 アクリル板???2.9mm厚　25×80で安定化 木工用ボンドと真ちゅう釘を用いる。 【方　法】 導線と磁針の距離の測り方 r＝h－h0 磁針を分解してh0を求めておく。なお磁針はオイル入りが使いやすい。 【考　察】 測定結果のまとめ方の一例 (1) 測定Ａからr＝5cm程度で一定のとき，tanθ対Iのグラフがほぼ原点を通る直線になることからtanθ∝I (2) 測定Ｂから　I=5.0A一定のとき，tanθ対1/rのグラフがほぼ原点を通る直線になることから tanθ∝1/r (3) Ａ，Ｂからtanθ∝I/r (4) 理論的に,地磁気の水平分力H0と電流による磁界Hiとの間にはHi=H0tanθ　またHi=I/2πrよって　 (5) 理科年表で求めたH0を用いて,理論値によるグラフを上記(1), (2)のグラフ用紙に書く。 (6) 前記(1)， (2)，H0を計算し， 生徒実験を行いレポートを見たところ，，(1)，(2)，H0は，，， 【データ例】 電流I[A] ① 1.0 ② 2.0 ③ 5.0 ①+② 3.0 ①十③ 6.0 ①十②+③8.O 振れ角θ[°] 5 11 35 22 38 48 tanθ 0.0875 0.1944 0.7002 0.4040 0.7813 1.1106 距離r[m] 0.04 0.O6 0.10 0.20 1/r[m-1] 25.0 16 2/3 10.0 5.00 振れ角θ[°] 46 35 22 12 tanθ 1.0355 0.7002 0.4040 0.2126 本実験は平成4年度全国理科大会の下記研究発表を参考にしてまとめた。 山口大会研究発表資料集(第14巻)P.22～23　「直線電流の作る磁界」 東京都理化教育研究会　物理専門委員会 東京都立山崎高等学校　　川角　博 桐朋女子高等学校　　　　高崎征峰 東京都立秋留台高等学校　久村敏男 上記資料には (1) 導線?磁針間の距離が近すぎると，,磁針の長さの2倍以上の位置から測定し始めるのがよい。 (2) 使わないときのループは，