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④タービンの調速装置の仕組みを知っているか
④ タービンの調速装置の仕組みを知っているか
調速装置およびその機構
調速装置は油圧式で油ポンプ、圧力リレー、加減弁油筒等よりなり、油圧によって速度を調整する。タービン心棒の回転によって駆動される油ポンプより出る油は、一つはシグナル油圧として圧力リレーに入り、他の一つは調速油として油冷却器よりオリフィスをへて加減弁油筒に通じている。この調速油圧が規定圧以上になると加減弁油筒内のベローズを圧縮し、加減弁を次第に閉塞する。圧力リレーは内部にベローズがあり、このベローズの外側に油ポンプより出たシグナル油圧が作用する。一方加減弁油筒へ通ずる調速油は圧力リレー下部のバイパス弁に通じ、この弁が開くと調速油はこれより逃げ、弁が締ると逃げは減少する。このバイパス弁の開閉によって調速油圧を適当に変化させる。
今、タービンが正規の回転数で運転している場合、主蒸気圧力、主蒸気温度、負荷時の変化の為、回転数が変化した場合について調速装置の作動順序を述べると例えばタービンの回転が上昇した場合、油ポンプ油圧はそれに比例して上昇する。従って、シグナル油圧もタービンの回転上昇に比例して上昇する。シグナル油圧が上昇すると圧力リレー内のベローズは発条に抗して圧縮され下部のバイパス弁を閉塞する。バイパス弁の開度が減じると調速油の逃げが減少し、調速油圧は上昇する。したがって、加減弁油筒のベローズは圧縮され加減弁は閉塞する。そして、タービンの回転数が下がり規定の回転数を保持し運転する。また、タービンの回転数が下った場合、油ポンプの回転は下がり、したがってシグナル油圧は下がり、圧力リレー内のベローズは発条の力により膨張し、下部のバイパス弁は開く。したがって、調速油はバイパス弁を通って逃げる油量が増すため、油圧は下がる。調速油圧が下がると、油筒内のベローズは発条の力によって膨張し、加減弁は開きタービンの回転数は上昇する。以上の調速装置の作動によってタービンは正規の回転数を保持して運転を続ける。
参考図1.調速装置およびその機構-例1
参考図2.調速装置およびその機構-例2
非常遮断装置および調速機の事例1.
1)非常遮断装置
タービンの回転数が定格(3500RPM)の15%以上に上昇する事を防ぐ目的でタービンの軸端に設けてある。
作動回転数3850±40RPMに達すると、ローターに組込まれたピン(ローターに直角にまた銃身をローター中心と外して取付けられてバネで押えられている)は遠心力によりスプリングの力に打ち勝ち飛出し非常遮断装置のレバーを打つ。このレバーの動きがリンク機構によりトリップ部レバー5に連絡され、このレバーの外側への動きがレバーの咬合部チップの咬合を外しバネの力により、トリップ止弁2を閉鎖し、蒸気の流入を遮断する。
加速度遮断装置ピンはタービンが停止するとバネの力に依り自動的に復帰する。リセットする場合はトリップ部リセットバー1を手前に引張り、咬合部チップを咬合させる。手動にてトリップさせる場合はトリップ部レバーの上部を外側に押す事により上記操作を行なわせる。
2)調速機
負荷の変動に対し、回転数の変化を極力少なくする為に、タービンの軸端に歯車を介して駆動させる調速機を有している。
この調速機は油圧式でありタービンの回転数につれ調速機内で発生した油圧により調速機の出力はタービン軸のトルクとして表われ、ピンの移動が調速弁に連なるレバー4を移動させ、調速弁のリフトを加減し蒸気量をコントロールさせる。
調速機の調速はレバーピンの取付け位置や、手動変速装置等によって可能であるが原則として行なわない。
タービン起動時にはリセットカム3を上方に上げ、レバーを上方に上げないと蒸気室に蒸気が流入しないのでセットしなければならない。リセットカムはタービンが始動すると自然に自重で下方に落ちる。
PLCI-608のセット時も同様な操作が必要である。
非常遮断装置および調速機の事例2.
1)非常遮断装置
タービンの回転数が定格(3530RPM)の15%以上に上昇する事を防ぐ目的でタービンの軸端に設けられている。
作動回転数3890±40RPMに達するとローターに組込まれたピンが飛出し、トリップレバーを打つ。トリップレバーが動くと、トリップラッチレバー3とラッチ板4は外れ、バネの力によって蒸気止弁(チョウ形)5が閉鎖し同時にトリップレバーの動きは調速弁非常遮断機構の掛金を外し、バネの力により調速弁を閉鎖し、二重に遮断させる。
ピンはタービンが停止すればバネの力より旧位置に復帰する。リセットするには、蒸気止弁リセットレバー1を手前に引き、ラッチレバー3とラッチ板4を咬合せ、次に調節弁リセットレバー2を上方に引き起こし掛金をかける。
手動にてトリップさせる場合にはトリップレバー(ト
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