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未来への羅針盤未来への羅針盤 甲状腺に魅せられて甲状腺に魅せられて 特別対談特別対談 インタビュアー 長崎大学理事・副学長 山下　俊一 先生 第1回 インタビュイー 栗原クリニック院長 栗原甲状腺研究所所長 栗原　英夫 先生 第2回 インタビュイー 放射線影響協会理事長 伊藤病院学術顧問 長瀧　重信 先生 山下　俊一 先生　プロフィール 1978年 長崎大学医学部卒業 1978年 長崎大学医学部附属病院 1987年 長崎大学医学部助手 1990年 長崎大学医学部附属原爆後障害医療研究施設教授 2004年 世界保健機関本部環境健康局放射線専門科学官 2006年 国立大学法人長崎大学医歯薬学総合研究科附属 原爆後障害医療研究施設教授 2009年 国立大学法人長崎大学医歯薬学総合研究科長（H23．7．14まで） 2011年 福島県立医科大学副学長・医科大学特命教授 2013年 国立大学法人長崎大学理事・副学長 専門は、内分泌学・甲状腺学、放射線災害医療学、分子生物学、アメリカ及び欧 州甲状腺学会編集委員、アメリカ内分泌学会、日本内科学会、日本内分泌学会、 日本甲状腺学会に加入 インタビュアー 長崎大学理事・副学長 やま した しゅんいち 山下　俊一 先生 ごあいさつ 　日本甲状腺学会は、創立６０周年の還暦を迎えようとしています。それに先立ち、 本年１１月福島県立医科大学鈴木眞一会長の下で、第58回日本甲状腺学会学 術集会が「放射線と甲状腺」のタイトルで開催されます。私自身が、大会長を仰 せつかりすでに５年となりますが、当時「放射線と甲状腺」のテーマで、被爆地長 崎において開催しました。そして、東日本大震災に引続き、福島原発事故が複合 災害として発災し4年半となります。 　科学技術に支えられている現代社会におけるリスク管理の難しさは、日常臨床 の現場でも経験されるところです。特に、医療を支える医学の進歩は日進月歩で すが、同時に科学技術の光と影も熟知した上で、常に最善の決断と行動が種々 の局面で求められます。甲状腺学を志す医療人や研究者におかれましては、この 機会に「歴史を学ぶとは、未来への責任を自覚し、現在をより良く生きる為の羅 針盤である」ことを念頭に、学会名誉会員の貴重なご経験と実績の一端に触れ て頂ければ幸甚です。本趣旨にご賛同頂いた（株）コスミックコーポレーションの ご協力に心から感謝申し上げます。 2 未来への羅針盤 甲状腺に魅せられて 第 1 回対談 栗原クリニック院長・栗原甲状腺研究所所長 くりはら ひ で お 栗原　英夫 先生 日　時：平成27年6月28日（日）10：00〜12：00 会　場：盛岡グランドホテル 幼少期、親戚や近所の医者より聞いた、医 学についてのさまざまな話に感銘をうけ医 師を志す。また、夭逝した姉の死も医師を 志した理由のひとつである。 戦