病理専門医部会会報平成20年1月.pdfVIP

　病理専門医部会会報 　　　　　　平成20年1月 == 特集 ============================================ 第4回病理夏の学校2007を主催 して 病理夏の学校に参加 して 旭川医科大学病院病理部　　三代川 斉之 北海道大学病院二年 目研修医　　ヘールナンデス 真子 　この会は医学部学生・研修医を対象として、診断病理学に関 　4月から5ヶ月間、北大病院の病理部で研修し、今回初めて しての面 白さと重要さを伝え未来の医療を担う若き 医療人に 夏の学校 に参加しました。前もって、どういうも のかなにも知ら 診断病理学に対する理解を深めて頂こうと 日本病理学会北海 ずに気軽に参加しましたが、思っていたよりも大きな収穫を得 道支部が企画したもので、第1回 （2004年）が大滝セミナーハウ る事ができました。 ス、第2回 （2005年）が今回と同じ大雪青年の家 （平成18年4月 　参加する前は、主に学生を対象とした講義が開かれるも のと に名前が大雪青少年交流の家に変わりました）、第3回 （2006 思っていましたが私のような研修医で、病理に興味を持ち始め 年）が北海道 医療大学札幌サテライ トキャンパスで開催されて ていた者にとっても、役立つ情報が多いと感じました。 きました。そして2007年 の今回が第4回 目となります。第4回 目 　私は特に、海外留学の経験談と、アメリカでの病理 医の制度 の今回は実行委員の独断と偏見で原点に戻って合宿形式とさ と業務 については以前から知りたいと思いつつ全く知らなかっ せて頂きました。時間の関係で今年は病理各論の講義はあり たので、今後の進路決定のためにも重要な情報を得られたと ませんでしたが、毎回好評の 「CPC症例紹介」 ・「マクロ病理」 ・ 思います。 「国試の模擬試験」は今回も 引き続き行いました。また、特別講 　研修 医となってから、病理研修以外で病理 医の先生と交流 演として3人の先生方 に病理診断に関して異なる切り 口から御 する事はあまりなかったので、多くの病理医の先生方とお話し 講演を頂きました。G-Labの近藤信夫先生には「病理診断学と ができ、普段なかなか聞けないような裏話や苦労話などを聞け オミックス―病理診断のパラダイムシフト」、帝京大学医学部附 た事は貴重だったと思います。 属溝 口病院臨床病理科の水 口國雄教授には「米国診断病理 　その他、初 日の飲み会やゲームもおおいに盛り上がり、翌 日 の現状」、そして旭川医科大学病院手術部部長の平 田哲准教 の旭 山動物園見学など、アクティビティも充実しており、修学旅 授 には 「乳がんと病理 ：外科 医が病理 医に期待すること」と題 行のような雰囲気で、先生も学生たちも 、 自分も含めて打ち解 する御講演を頂き、学生のみならず研修 医にも 良い刺激を与 けて楽しんでいる様子でした。 えることができたも のと感じております。水 口先生の御講演で 　病理になんとなく興味を持っていても 、なかなか勉強する機 は、小生が最終発表スライドファイルを間違えてPCにダウンロ 会を得られずに終わってしまうような人はたくさんいると思いま ードしてしまったため予定以外のスライドが沢山出てきたとのこ す。また逆に、学生時代の苦手意識などから病理をよく知らな と。水 口先生は最初のスライドから違っているにも拘らず何とも いまま毛嫌いしてしまっている人も多いと思います。私も病理 おっしゃらずに、御講演内容をスライドに沿ったお話しに急遽 に興味はあったのですが、研修医になって初めて病理が臨床 変更して頂いたようです。ご迷惑をおかけし 申し訳ございませ でこれほど重要で、患者 と密接であると知りました。そして5ヶ んでした。この場をお借りして改めてお詫び申し上げます。　 月間の研修で、病理診断の面 白さとやりがいを感じるようにな 　そして、旭川といえば『旭 山動物園』。合宿最後の2 日目