平成23年度戦略的基盤技術高度化支援事業 .PDFVIP

平成２３年度戦略的基盤技術高度化支援事業 「ラピッドプロトタイピングによる精密鋳造用鋳型及び中子の迅速造型技術 の開発」 研究開発成果等報告書 平成２４年 ３月 委託者 中国経済産業局 委託先 社団法人日本鋳造協会 目 次 第１章 研究開発の概要 １－１ 研究開発の背景・研究目的及び目標 １－２ 研究体制 （研究組織・管理体制、研究者氏名、協力者） １－３ 成果概要 １－４ 当該研究開発の連絡窓口 第２章 本論 最終章 全体総括 1 第１章 研究開発の概要 １－１ 研究開発の背景・研究目的及び目標 精密鋳造業界では、現在川下産業からの開発リードタイム短縮要求に応えるために ・鋳物設計段階から電子情報を交換し、コンカレントエンジニアリングを行う。 ・３次元CAD/CAMを用いて金型設計・製作の期間を短縮する。 ・試作に先立ち、鋳造シミュレーションにより鋳造方案の絞り込みを行う。 などの方策を駆使して、新規品リードタイムの短縮に努めている。 また光造型（ＳＬＡ）技術あるいは粉末焼結積層造型（ＬＳ）技術を用いて短時間にプラ スチックモデルを迅速作成し、これらをワックス模型の替わりに消失模型として用い、この 後は従来の造型作業工程にて鋳型を製作し、金型製作せずにサンプル鋳物を製作している。 しかし、この方式でも造型作業を含めると２週間以上のリードタイムが必要となり、また複 雑・薄肉のセラミック中子を必要とする鋳物には適用できず、これら高度に複雑な鋳物の リードタイムの抜本的な短縮には直接貢献できていない。 本研究は、粉末焼結積層造型（ＬＳ）技術を用い、耐火物粉末材料を直接焼結でき る装置を開発する。また、これと並行して、耐火物粉末材料の開発を行い、ＬＳ技 術で焼結しやすく同時に精密鋳造用中子及び鋳型に適用できる材料を開発する。こ の開発した技術を基礎として精密鋳造用中子の製造技術を確立し、続いて精密鋳造 鋳型と中子を一