生物 第39講～第47講 テキスト.PDFVIP

基礎から分かる生物 中枢神経系 1．神経系 ① ヒトの神経系 大脳 新皮質 感覚野，運動野，連 脳 合野 中枢神経系 古い皮質 本能行動など 間脳 体内環境の調節中枢 中脳 眼球運動，姿勢保持反射 小脳 平衡覚，運動制御 延髄 呼吸，心臓拍動の制御 脊髄 骨格筋の反射 感覚神経(求心性神経) 体性神経系 運動神経(遠心性神経) 末梢神経系 交感神経系 自律神経系 副交感神経系 69 動物の神経系 神経系 特徴 動物の例 散在神経系 中枢が発達していない ヒドラ，クラゲ等の刺胞動物 集中神経系 中枢を持つ かご形神経系 神経節がかご状に分布 プラナリア等のヘン形動物 はしご形神経系 体節ごとに神経節が1 対ずつ 環形動物，節足動物 管状神経系 脳や脊髄を持つ 脊椎動物，原索動物 70 基礎から分かる生物 2．中枢神経系とその働き ① 脳の構造 71 ② 大脳 高等な動物ほど大脳が発達している．とくに，新皮質の発達に差が見られる．古い皮 質は本能行動に関係する．新皮質は感覚野，連合野，運動野があり，知能的な行動に影 響している 新皮質の分類 はたらき 感覚野 受容器からの情報を処理して，感覚をつかさどる． 運動野 意識的な運動(随意運動) をつかさどる． 連合野 記憶や思考など精神活動をつかさどる． ③ 間脳 視床と視床下部に分かれる． 視床は脊髄から伝えられる感覚神経の中継点としてはたらく． 視床下部は血液中の物質の濃度や浸透圧，血液の温度などを感知し，自律神経やホル モンなどの調