南砺市次世代育成支援行动计画.doc

南砺市 次世代育成支援行動計画 【後　期】 平成２２年３月 富山県　南砺市  は　じ　め　に 近年、少子化や核家族化に伴い、子育ての孤立化が進み、育児不安や育児ストレスによる児童虐待の増加等、家庭における子どもの養育機能の低下が指摘されています。 このことは都市部に限らず、過疎地域においても三世代同居の減少や祖父母と孫との交流も希薄化してきています。一方、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足も大きな社会的課題であり、国の新待機児童ゼロ作戦では、今後10年間で保育所定員を現在の約200万人から100万人増加させ、特に０歳から２歳児の定員を当該年齢の児童数の現在約20％から38％に引き上げることとしています。これは、女性労働への大きな期待であると思われます。 このようななかですが、子どもを大切にする社会をつくりたいと考えます。子どもは地域の宝であり、未来からの贈りものです。子どもの笑顔があふれる社会は、個人の希望や夢を大切にする社会です。だからこそ社会全体で子どもと子育てを応援していく必要があります。子どもにとって安全で安心な社会は、すべての人々にとっても安全で安心な社会なのです。 このたび、次世代育成支援行動計画の理念であります「子どもたちの明るい未来をともに築き、子育ての喜びや夢を分かちあうまちづくり」を目指して、後期行動計画を策定いたしました。この計画を実効性のあるものとするためには、市単独の力だけでは限界があり、市民と行政の協働により、施策を推進していく必要があります。企業や市民一人ひとりの理解と協力を得るためにも、本計画の趣旨や理念、施策の内容等の周知を図り、次の世代を担う子どもたちが健やかに育ち、未来に向かって大きく羽ばたくことができる南砺市を目指してまいります。 終わりに、この次世代育成支援後期行動計画の策定にご尽力いただきました地域協議会委員の皆様をはじめ、貴重なご意見やご提言をいただきました多くの皆様に心から感謝申し上げます。 平成22年３月 南砺市長　田　中　幹　夫  目　　次 第１章　行動計画の背景?趣旨　…………………………………………　1 １．計画策定の背景　…………………………………………………　3 ２．計画策定の趣旨　…………………………………………………10 ３．計画の期間　………………………………………………………11 ４．計画の位置づけ　…………………………………………………11 第２章　子どもと家庭を取り巻く現状　…………………………………13 １．人口?世帯数の状況　……………………………………………15 ２．就業構造　…………………………………………………………18 ３．子育て支援環境　…………………………………………………19 第３章　住民意向　…………………………………………………………23 １．アンケート調査結果の概要　……………………………………25 ２．今後の課題　………………………………………………………31 第４章　行動計画の基本的事項　…………………………………………33 １．基本理念　…………………………………………………………35 ２．計画の方向性　……………………………………………………36 ３．重点的視点　………………………………………………………37 ４．基本目標　…………………………………………………………38 ５．計画の基本体系　…………………………………………………39 第５章　行動目標の設定　…………………………………………………41 １．目標事業量の設定　………………………………………………43 ２．基本目標に基づく施策の体系　…………………………………47 ３．具体的推進施策の内容　…………………………………………48 第６章　行動計画の推進　…………………………………………………85 １．行政機関の連携強化　……………………………………………87 ２．市民参画や地域との連携　………………………………………87 ３．計画の点検?評価?公表　………………………………………88 　　 資　料 　　　　 １．委員名簿 　　　　 ２．用語集   第１章　行動計画の背景?趣旨 １．計画策定の背景 （１）少子化の動向 厚生労働省の人口動態統計によると、わが国の平成20年の合計特殊出生率（女性が一生の間に産むと考えられる子どもの数）は、前年の1.34を0.03ポイント上回る1.37となり、３年連続上昇しています。 また、平成20年の出生数は、109万1,156人と前年比1,338人増で２年ぶりに増加しています。 しかし、うるう年で１日多かったことと、出産期（15～49歳）の女性が前年より22万5,000人も減少したことから、出生率が上向いたとされ、実