国语科学习指导案-yoshida-e.hiroshima.PDFVIP

国語科学習指導案 指導者 田丸 栄 （Ｔ１） 出原 春佳 （Ｔ２） １ 日時 平成２５年６月２４日（月） 第５校時 ２ 学年 第３学年１組 男子１７名 女子１７名 計３４名 ３ 単元名 中心人物の気持ちを考え，ふしぎ話をしょうかいしよう 「海をかっとばせ」 （山下明生）光村図書 三年上「わかば」 ４ 単元について ○ 本単元は，学習指導要領 「Ｃ 読むこと」 （２）内容 ①指導事項 （１）ウ 場面の移り変わりに注意しながら，登場人物の性格や気持ちの変化，情景などについ て，叙述を基に想像して読むこと。 オ 文章を読んで考えたことを発表し合い，一人一人の感じ方について違いのあることに 気付くこと。 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕 イ 言葉の特徴やきまりに関する事項 言葉の働きや特徴に関する事項 （ア）言葉には，考えたことや思ったことを表す働きがあることに気付くこと。 を受け，まず，本学習材で，叙述をもとに，ワタルの気持ちの変容を，場面の移り変わりや比喩表現， 色彩表現等に気を付けながらとらえ，自分が現実に経験したことや普段考えていること，関心のあるこ となどと関連付けてワタルに「ひとこと」声をかける活動を通して，自分と比べながら，ワタルの気持 ちに迫る。次に，いろいろなファンタジー作品を読み，その中心人物の気持ちの移り変わりや不思議さ を紹介させることにより，ファンタジー作品の構成や独創的な描写を楽しみながら読むことを大きなね らいとしている。 さて，本学習材「海をかっとばせ」の特性として，次の４点をあげる。 ① 「読みたい・知りたい」という気持ちをもたせやすい。 ファンタジー作品には，「不思議」な世界が表されている。本学習材でも，「白いぼうしに青 い服の，ちっちゃな子」が表れ， 「不思議」な世界を創り出している。その男の子の存在が，主 人公の気持ちを変容させており，児童が作品に親しみながら不思議な作品を「読みたい」不思議 な作品について「知りたい」気持ちをもたせることができる。 ② 中心人物の気持ちやその変化が場面の移り変わりとともにつかみやすい。 本学習材は 「とっくんをする」という決意から，浜辺での特訓，男の子との出会い，男の子と の練習，約束と，少年の行動に従って物語が展開している。 「とっくんをする」という決意は， 浜辺の怖さや練習のしんどさで揺らぎそうになるが，男の子との出会いで練習に夢中になること ができ，最後には「ぜったい来るからね。」という約束に変わる。その様子が会話文や行動を表 す文から読み取ることができる。 ③ 児童が共感しやすい。 等身大の少年が中心人物の物語であり，中心人物のワタルの行動や会話を中心に，海での不思 議な野球の練習の様子や気持ちの変化が描かれている。元気いっぱいの少年が描かれた本学習材 は，中心人物に自分を重ねながら読むことができるものである。 ④ 比喩表現や色彩表現が効果的である。 ワタルの心情の高まりを支えているのは，多く使われている比喩表現や色彩表現である。ワタ ルと波の動きは常にセットで描かれている。波がピッチングマシンになったり観客になったりし て，ワタルの気持ちを盛り上げている。この作品を読んだ後に，爽快さや元気をもらった気持ち になることができるのは，比喩表現や色彩表現の効果であると考える。 また，本学習材の構成を次のようにとらえる。 か の せ 「 お バ ま 男 す 流 は 最 毎 ↓ 試 設 た ぼ な ぜ わ ッ る の ぶ 木 じ 初 朝 合 定