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品質マネジメントシステム 自動車生産及び関連サービス部品組織の ISO9001:2000適用に関する固有要求事項 まえがき 国際標準化機構（ISO）は、各国の規格作成団体（ISO加盟団体）の世界的な連盟である。国際規格の作成業務はISOの専門委員会を通じて行われる。専門委員会が設置される目的となったテーマに興味をもつ各加盟団体は、その専門委員会に代表を派遣する権利をもっている。ISOに関連のある国際組織は、政府機関であるか、民間であるかにかかわらず作業に参加している。電気技術標準化のすべての事項に関して国際電気標準会議（IEC）と密接に協力している。 国際規格はISO/IEC専門業務用指針第3部に規定されたルールに従って作成される。 専門委員会の主要な任務は国際規格を準備することである。専門委員会によって採択された国際規格原案は、投票のため加盟団体に回付される。国際規格としての出版には、投票した加盟団体の75%以上の賛成票を必要とする。 他の状況、文書に対して特に緊急の市場要件がある場合、専門委員会は他の形式の規範文書を出版する決定をしてもよい。 －ISO Publicly Available Specification（ISO/PAS）はISO作業部会での専門委員の合意を代表し、親委員会メンバーの50%以上の賛成投票で出版できる。 －ISO Technical Specification（ISO/TS）は専門委員会メンバーでの間での合意を代表し、委員会メンバーの2/3以上の賛成投票で出版できる。 ISO/PAS又はISO/TSは、国際規格化できるか否かの決定について3年ごとに見直される。ISO/PAS又はISO/TSと認められた場合には、6年後に国際規格に移行させるか、又は廃止しなければならない。 ISO/TS 16949:2002はInternational Automotive Task Force（IATF）及び社団法人日本自動車工業会（JAMA）によって、ISO/TC176（品質マネジメント及び品質保証）の支援を受けて、作成された。 ISO/TS 16949の第2版は、技術的に改訂された第1版（ISO/TS16949:1999）を廃止して、これに置き換える。 枠内の文面はJISQ9001:2000である。セクター固有の補足要求事項は枠外にある。 このTSでは“すること”(shall)は要求事項を示す。参考にある“することが望ましい”（should）は手引きだけを示す。“参考”（NOTE）は関連する要求事項の理解又は明確化のための手引きである。 用語“のような”（such as）が使われているところは、単なる手引きにすぎない。 付属書Ａは、このTSの一部である。 序文 一般 0.2　プロセスアプローチ この規格は、顧客要求事項を満たすことによって顧客満足を向上させるために、品質マネジメントシステムを 価値の付加 図１　－　プロセスを基礎とした品質マネジメントシステムのモデル 0.3　JIS Q 9004との関係 参考 JISQ9000:2000及びＪＩＳQ9004:2000に引用されている品質マネジメントの8原則を知り、使うことは、トップマネジメントによって組織を通じて浸透され、実行されることが望ましい。 ０．３．１ ISO/TS 16949:2002に対するIATFガイダンス “ISO/TS 16949:2002に対するガイダンス”は、自動車業界推奨の、実践、例、解説及び説明を含む文書であり、このTSの要求事項に適合するための適用に役立つ。 このIATFガイダンスは、審査登録又は契約のための目的を意図していない。 0.4　他のマネジメントシステムとの両立性 このTSの到達目標 このTSの到達目標は、サプライチェーンにおける欠陥予防、並びにばらつき及びムダの低減をもたらす品質マネジメントシステムをつくりあげることである。 このTSは、適用される顧客固有の要求事項とともに、この文書に協賛する顧客のために、基本的品質マネジメントシステム要求事項を定める。 このTSは、複数の審査登録を避け、自動車生産及び関連サービス部品の組織の品質マネジメントシステムに対する共通のアプローチを提供することを意図している。 １　適用範囲 一般 このTSは、JISQ9001:2000に追加して、自動車関係製品の設計?開発、生産、並びに該当する場合据付け及びサービスのための、品質マネジメントシステム要求事項を定める。 このTSは、顧客が規定する生産部品及び/又はサービス部品を製造する組織のサイトに適用する。 設計センター、本社及び配給センターのような支援部門は、サイトに隣接していても離れていても、サイトの支援についてサイト審査の一部とはなるが