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画像検査学呼吸機能検査 徳島大学大学院ＨＢＳ研究部 臨床腫瘍医療学 近藤和也 呼吸生理を学ぶ意義 急性?慢性の呼吸不全 喘息?気胸?ARDS 肺気腫?肺線維症?肺癌 呼吸管理 (Respiratory Care) 呼吸機能検査による病態の理解 その具体的表現である血液ガス、呼吸機能検査および酸塩基平衡の理解 呼吸の生理学的意義の理解 換気と呼吸（１） 換気（Ventilation） 　「換気」とは、気道を通って、肺と外界との間を空気が出入りすることをいいます。 　出入りする空気の量を「換気量」、１分間当たりの換気量を「分時換気量」といいます。 呼吸（Respiration） 　「呼吸」とは酸素（ O2 ）と炭酸ガス（ CO2 ）との「ガス交換」のことです。 １．外呼吸　：　肺胞におけるガス交換 　　　２．内呼吸　：　筋肉や脳などの体組織でのガス交換 　 外呼吸と内呼吸 呼吸とは 呼吸器官とは（１） 呼吸器 ①換気のための気道系 ②ガス交換を行う肺胞一肺毛細管系 ③血液のガス運搬を行う肺循環系 呼吸器官とは（２） 呼吸器官とは（３） ●鼻腔（口腔） ●咽頭～喉頭 ■気管 ■気管支 　?細気管支～終末細気管支 　 ?呼吸細気管支～肺胞管 ■肺胞 肺 気管と気管支 気管、気管支の働き １）空気の通り道（airway） ２）異物の排出 　　?線毛運動 　　?粘液の分泌（痰） 　　?咳 ３）免疫 肺胞の構造と働き 肺と心臓 胸郭運動と調節 肺の容量 肺換気機能検査項目 呼吸曲線 スパイロメーター 換気のメカニクス 弾性 気流抵抗 慣性 弾性 Ｃ＝ΔＶ/ΔＰ Ｃ：コンプライアンス（のびやすさ） 弾性の逆数 ある圧 (△P)を加えた時に?どのくらい容量 (△Ⅴ)が変化するか？ ラプラスの法則 P＝2T/r 球形の構造物はラプラスの法則に従う。 その内圧(P)は?表面張力 (T)に比例し?半径 (r)に反比例する。 慢性閉塞性肺疾患（ＣＯＰＤ） ガス交換 吸気中の02(酸素)が肺胞から肺毛細血へ移動し?肺循環により各組織に運ばれる。 肺毛細血管からはCO2(炭酸ガス)が肺胞内へ移動し、呼気により体外に排出される。 ガス交換 拡散とは?ガスの分子が濃度の高いほうから低いほうへ移動する現象 拡散量 酸素分圧（１） ● 酸素（気体）の量は「圧力（mmHg）」で示される。 ● 血液（血漿）に溶解した酸素は「酸素分圧」で表され、 　　通常、「Torr（???＊）＝mmHg」の単位を用いる。 酸素分圧（２） 吸入気酸素分圧（PIO２） １５０ Torr 肺胞気-動脈血酸素分圧較差 (A-aDo2） 実際には?健康な人でも?PA02がPa02より5-10mmHgほど高いのが普通である（A-aD02の正常値：5-10mmHg） A-aD02が上昇して10mmHg以上を示すということは?肺胞までのガス交換は異常がない?つまり肺胞換気は正常であるが?肺胞から肺毛細管血への段階で異常が生じていることを表している? A-aD02の上昇は?拡散障害?換気-血流比不均等?シャントのいずれかが原因となり?A-aD02が正常の低酸素血症の場合の原因が肺胞低換気ということになる。 肺胞換気量 換気‐血流比(VA/QC) シャント ガス交換障害低酸素血症（PaO2の低下）の原因 肺胞低換気 PaCO2の低下を伴う 拡散障害 換気‐血流比(VA/QC)の不均等 シャントの増加 気管（支）の断面 肺循環と体循環 練習問題 １秒量/１秒率/努力肺活量 予測１秒量率 ● 努力肺活量（ＦＶＣ）??? ml ● １秒量（ＦＥＶ1 ）??? ml ● １秒率（ＦＥＶ1 ％）???ＦＥＶ1 / ＦＶＣ×１００（％） ● 予測１秒量率（％ＦＥＶ1 ） 　　　同性、同年齢、同体格（身長）の健常人における　　　予測「１秒量」に対する割合（程度）を表す 酸素飽和度（SO２）と酸素解離曲線 練習問題 炭酸ガス分圧 動脈血炭酸ガス分圧（PacO2） の正常値：３５～４５ Torr 酸塩基平衡（１） 血液中の酸?アルカリ（ｐH：?????＊）は 主に「腎」と「肺」にて調節されている（肺＞腎）。 酸塩基平衡（２） 高炭酸ガス血症（＞４５Torr）について 人が大気中の酸素を吸うときの「酸素分圧」は「吸入気酸素分圧（PIO2）」と呼ばれ、この数値は前ページで学習した「１５０Torr」であります。つまり、口や鼻から入ってくる直前の酸素の分圧（＝量）を意味します。 ところが、気管、気管支を経て、肺胞に到達するまでには、どんどん薄まって、その値は「１００Torr」にまで減少します。肺胞にある酸素分圧を「肺胞気酸素分圧（PAO2）」と表現します。薄まる根拠は