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給 電 運 用 要 則 平成１７年４月 九州電力株式会社 この基準は，電気事業法第９４条第１項に基づき電力系統利用協議会が策定した指針 「電力系統利用協議会ルール」に対応して，策定したものである。 c 2005 九州電力株式会社 目 次 １ 総 則 １．１ 目的 １．２ 適用範囲 １．３ 用語の定義 ２ 給電運用業務に携わる者の心得 ３ 系統構成 ４ 運転繰作 ４．１ 繰作指令 ４．２ 作業開始，終了時の措置 ５ 平常時の運用 ５．１ 需給運用 ５．２ 系統運用 ５．３ 電圧運用 ６ 事故時の運用 ６．１ 異常気象時の措置 ６．２ 事故処置 ７ 系統利用者等との給電運用に関する事前取り決め ８ 本要則に関連する基準の制定 1 １ 総 則 1.1目 的 この要則は，「給電規程」に基づき，給電運用業務に関する基本的事項を定め，電力 系統の安定運用を図るとともに，当社管轄制御エリアの系統利用者，お客さまへの公平 性・透明性を確保することを目的とする。 1.2適用範囲 この要則は，中央給電指令所，系統給電制御所，総合制御所，電力所(発)変電課，(地 中)送電課，工務所，及び有人の発電所の給電運用業務に適用する。 1.3用語の定義 この要則で使用する用語については，次のとおり定義する。 １ 「給電運用業務」とは，当社管轄制御エリアの電力系統を構成する電力設備を総合的 に運用するための，「需給運用業務」と「系統運用業務」を総称していい，これを達成 するための，「給電指令業務」，「給電指令関連業務」，「運転操作業務」がある。 ２ 「給電担当機関」とは，所管する電力系統の給電指令業務及び給電指令関連業務を担 当する機関をいい，中央給電指令所，系統給電制御所，及び総合制御所を指す。 ３ 「主幹系統」とは，電力系統の骨格をなし，全系統の運用に大きな影響を及ぼす系統 をいい，500kV系統及びこれと一体的に運用する220kV系統・電源線を指す。 ４ 「ローカル系統」とは，地域への電力供給を主体的に行う電力系統をいい，110kV以 下系統及び220kV負荷供給線などを指す。 ５ 「ループ系統」とは，発変電所間ならびに変電所相互間が異なったルートの電線路で 環状に接続，運用されている系統をいう。 ６ 「発変電所」とは，火力・原子力を含む発電所，変電所及び開閉所をいう。 ７ 「当直運転担当箇所」とは，当直体制にて電力系統の監視・制御などを担当する箇所 をいい，系統給電制御所，総合制御所，有人発電所及び電力所(発)変電課を指す。 ８ 「操作指令元」とは，開閉器操作の実動指令の発令を給電担当機関から委任された当 直運転担当箇所をいう。 ９ 「操作担当箇所」とは，操作指令元から指令を受けて開閉器操作の実働を担当する箇 所をいい，当直運転担当箇所，現地運転担当箇所及び送電線保全担当箇所を指す。 10 「再送電」とは，電力系統の事故により停電した送電線，母線などを運転電圧で充電 することをいう。 11 「第１段事故処置」とは，事故区間の除去，事故直後に行う送電線の再送電及び事故 区間を特定し切離した上で，健全区間の再送電を行う一連の処置をいう。 12 「第２段事故処置」とは，供給支障が継続するなど系統復旧が終了していない場合に 第１段事故処置に引き続いて行う処置をいう。 2 ２ 給電運用業務に携わる者の心得 給電運用業務に携わる者は，電力系統を安定かつ経済的に運用するために，常に次のこと に心掛け，平常時，事故時を問わず最善の処置を行うことができるよう努めなければならな