景観生態学会‐ドルナ.pptVIP

* * 　景観指標には，対象となる個々パッチの面積，形状の複雑さ，密度などを 議論するものもあるが，全体としての純度，混合度，近接性，集塊性，連続 性などを議論するものなどがある。 * Shape index???森林のshape indexの平均値から見る限り，各計画ゾーン，特に中央森林区と田園都市区とでは大差が見られない。要は，どちらもごく最近の植林?造園の結果として創出した森林パッチであるので，shape indexが同じような値をとるのは必然と思われる。 Proximity index???各クラスの平均値から，森林は田園都市区で著しく小さい値を示し， Connection Index???○○○ 中国上海市崇明島における 生態都市建設と近郊地域の緑地変動 　都 日 娜　 ：　鳥取大学大学院連合農学研究科 　長澤　良太　：　鳥取大学農学部 日本景観生態学会　千葉大会 2011年6月25日　口頭発表 於：東京情報大学 　　研究対象地域の概要 　　上海市崇明（チョンミン）島 　長江から流れてくる土砂の堆積により形成された沖積島で、台湾島、海南島に次ぐ中国第３の島である。島内には山も丘もなく、約90％が標高3m?4mの極めて低平な土地が広がっている。生態環境は極めて良く、水質は国家2級、大気は国家1級に位置付けられ、緑色食品の生産にとって申し分のない土地である。 　行政的には大半が上海市に属する崇明県で、人口は約70万人、人口密度は上海市全体の2,071人１/km2よりはるかに低い637人/km2である。しかし、近年浦東地区とつながるトンネル、橋梁が完成、地下鉄の建設も計画されており、都市化の急速な進行が危惧されている。 崇明（チョンミン）島 背景と目的 中国?上海市では1978年に始まった「改革?開放」以降、急速な経済発展による 　　都市化発展は、周辺地域に大きな環境上の影響を与えてきた。上海市、今後は生 　　態都市への転換を望んでいる。 “上海最後の生態浄土”と称されている崇明島は上海市の持続可能な発展モ 　　デルの重要戦略空間であり、2002年、上海市行政府は「崇明島域全体発展計 　　画」を発表し、この島を明確に「生態島」と位置づけ、2020年までに生態環境と 　　経済発展が両立するモデル地域を建設することを目指している。 島全体の55％を森林で覆う目標で近年急速に人工緑化が進められている。崇 　　明島における森林の変動の動態を情報化し、森林の空間配置パターンを定量 　　的に把握することが計画の遂行のためにも重要な課題である。 そこで本研究では、まず時系列衛星画像を用いて崇明島過去約３０年間にわたる土地被覆変容過程を解析し、現況の土地利用図をベースに森林パッチを特定して、上海市行政府によって策定された計画ゾーンの緑化の特徴を様々な景観指標で評価することを目的とした。 解析に使用したデータ 現況（2009年）の解析 　　 ALOS 　AVNIR-2画像 （10ｍ分解能） 　　 2009年１月11日撮影　 　 　ALOS　PRISM　(2.5m分解能) 　　 2007年1月6日撮影（参考用） 　　 過去（2005年、2000年、1989年、1979年）の解析 　　 MSS：1979年8月4日 (80m分解能） 　　 TM ：1989年8月11日 (30m分解能） 　　 ETM＋パンシャープン：2000年8月1日（15m分解能） 　　 ETM＋パンシャープン：2005年8月15日撮影（ 15m分解能） 現況の教師データの収集(現地調査） 現地調査：　2009年5月22日、 　　　　　　　　　　 2010年8月30日、2010年8月31日 　　　　　　　　　　 位置座標付き現地写真撮影　 　　　　　　　　　　 約1500ポイント 　　　　　　　　　　 聞き取り調査 　　　　 現地調査ポイント ALOS AVNIR-2, JAXA Landsat ETM+, EROS 土地被覆現況図　(2009年） 時系列的土地被覆復原図（2005年） 面積占有率 時系列的土地被覆復原図（2000年） 面積占有率 時系列的土地被覆復原図（1989年） 面積占有率 時系列的土地被覆復原図（1979年） 面積占有率 1979年8月4日 2000年８月1日 1989年8月11日 2009年1月11日 2005年8月15日 過去30年間に土地被覆変動の特徴 新たに陸化した面積：24,000ha 　　1979　　　1989　　　　2000　　　2005　　2009年 10万 12万 14万 Ha 陸域面積の拡大 土地被覆別面積の推移 （Ha） （年） 国際的に水準の高い森林、水系、湿地、田園風光を主体とする