補虚薬分课件.ppt

第二十四章補虚薬 第１節補気薬 第２節補陽薬 第３節補血薬 第４節補陰薬 当帰は婦人科の良薬で調経養血の効能を持ち、胎?産?経?帯の諸病に対してはいずれにも運用できる。養血薬を配伍すると補血することができ、活血薬を配伍すると行血することができる。張元素は「一般に血が病を受けたら、必ず当帰を使用するべきである」と述べ、張景岳は「（当帰は）補の中に動の作用を持ち、行の中に補の作用を持つ。血中の気薬であり、また血中の聖薬でもある。…補薬を佐とすれば補の作用があり…一般に虚損による病で適さないものはない。攻薬を佐とすれば通の作用があるため、祛痛通便をはかることができる…」と述べている。ただし本品の性は温燥に偏しているため、血虚に寒を伴っているか、血瘀に寒を伴っている者に適している。 古くは活血には尾根である当帰尾を使用し、養血には主根である当帰身を使用するという説があったが、現在では特に意味はない。 近代研究によっても表明されているが、当帰は冠状動脈の血流量を増加させ、心筋の酸素消費量を減少させ、血圧を低下させ、血小板の凝集性を低下させることで血栓の形成を防ぎ、血脂を低下させ、動脈硬化を防ぐ作用を持つため、臨床では心臓血管疾患や脳血管疾患の治療によく使用されている。このほかに利尿や抗炎などの作用も持っている。 当帰は秦当帰、雲当帰、川当帰とも呼ばれる。 当帰と白芍はどちらも養血止痛の効能を持ち、相須としてよく使用される。 ただし当帰は甘補苦泄?辛散温通で、補血だけではなく活血の効能も持ち、血虚有寒による血瘀疼痛や月経不調、および外傷瘀血による疼痛に適用される。 白芍は味酸で斂陰柔肝?緩急止痛?平抑肝陽の効能を持ち、血虚肝鬱による月経不調や月経痛、胸脇部の脹痛、肢体の拘急、および肝陽上亢による頭痛や眩暈などに適用される。 2、熟地黄　じゅくじおう 【性味】甘、微温。 【帰経】肝、腎。 【効能】 1.養血滋陰。 2.補精益髄。 3.血圧低下。 4.血糖低下。 【応用】 1.血虚証：面色萎黄、眩暈、心悸、不眠、月経不調、崩漏。 2.腎陰虚証：潮熱、盗汗、遺精。 3.精血虧虚証：腰酸脚軟、頭暈眼花、耳鳴耳聾、若白髪、 　および小児発育不全。 4.腎虚喘咳。 5.高血圧症。 6.糖尿病。 【用量】 9～30g。多量では30～60gまで使用できる。 【禁忌】 粘膩の性質で消化を障害することがあるため、一般に気滞痰多、脘腹脹痛、食少便溏の者には禁忌である。 【配伍】 1.山茱萸?山薬を加える：肝腎陰虚証。腰膝酸軟、頭暈 　目眩、耳鳴耳聾、潮熱盗汗、および遺精などの症状が 　見られる。 2.亀甲?知母?黄柏を加える：陰虚火旺による潮熱、盗汗、 　喀血。 3.当帰を加える：心悸、不眠、および女性の久咳や久喘 　で陰血が虚している者。 4.当帰?白芍?川芎を加える：血虚による面色萎黄、眩暈、 　心悸不眠、および月経不調、崩漏。 5.陳皮?半夏?茯苓を加える：肺腎両虚、痰が多くて喘咳 　の見られる者。 6.山薬?五味子?太子参を加える：多飲多尿の消渇症。 7.当帰?黄蓍?阿膠を加える：各種の貧血。 8.沙参?枸杞子?川楝子を加える：慢性肝炎。 9.桑寄生?黄芩?白朮を加える：胎動不安。 10.白芍?防風を加える：肝血不足による両目昏花、視物 　　不明。 11.阿膠?艾葉を加える：崩漏。 12.麻黄を加える：寒湿阻滞による陰疽痰核、あるいは 　　月経期の哮喘、および久喘無痰。 13.細辛を加える：腰痛。 【処方】 1.四物湯。 2.六味地黄丸。 3.泰山磐石散。 4.腸寧湯。 5.大補陰丸。 【説明】 熟地黄は滋陰養血?補精益髄の要薬であり、血虚?腎陰不足?腎精虧虚などの諸証の治療によく使用される。張景岳は「諸経の陰血が虚している者には是非とも熟地黄を使用しなければならない」と述べている。 腎陽は腎中の真陰に根ざしており、腎陰不足が長期化すると腎陽の虚損をも引き起こす。このため一般に腎中の陽気を填補する方剤では、熟地黄は助陽の効能をもつ附子や肉桂と配伍して使用される。陰中に陽を求めるという方意であり、金匱腎気丸などがこれである。 また本品は性質が粘膩で消化を障害することがあるため、生姜汁で炒して使用するか、陳皮や砂仁などの健胃薬と併用した方がよい。 熟地黄と生地黄はもともと同じものであるが、炮制によって効能が異なっている。生地黄は甘苦で気は寒であり、清熱涼血?滋陰潤燥の効能を持ち、熱入営血および熱盛津虧などの証によく使用される。熟地黄は滋養肝腎?補精養血の効能を持ち、精血不足証によく使用される。もし精血不足に陰虚