1時間もあれば回れるほどの小さな町だ。かつての商家は、間口が狭く、奥行きが長い。狭い地域に多くの店が集まったため、また間口の広さに対して税金がかけられたために、特徴ある町並が広がったといわれている。 迷路のように入り組む小道をくと、家々も軒先には、赤い布で作られた「身代わり猿」が、いくつもぶら下がっている。降りかかる厄災を身代わりとなって救ってくれるお守りだ。 译文 墨や筆作りには、今でも伝統を受け継ぐ多くの店がある。その中でも、400年以上にわたって墨作りを続けてきた「古梅園」は、ひときわ目立つ存在だ。 墨は、油を燃やして出る煤を集め、天然の接着剤を混ぜ合わせて成型し、乾燥させて作る。営業部長の井谷輝雄さんに、さまざまな墨が飾られている店内と、墨作りの作業場を案内してもらった。煤と接着剤を混ぜ、手と足で何度も練る人、練られた墨を型入れする人など、職人たちは皆、体じゅう真っ黒だ。 译文 煤だらけになりながらも、根気强く作業をしている人たちを眺めていると、「全身真っ黒になりながらの墨作りはとても大変ですが、出来上がった墨を磨ると、この真っ黒な墨が虹色に輝くんですよ」と、井谷さんは嬉しそうに話してくれた。 奈良町を後にし、北東に隣接する奈良公園へ入る。鹿が公園に中をゆったりと歩くのを横目に、東大寺の大仏殿入り口に立つ。と、大仏殿へと真っす
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