蒋秣古代文学史第二章古代後期の文学.ppt

春は曙… 清少納言 香爐峰の雪は簾を撥げてみる 二、主な文学作品　　　　　　　　　　　ー?日本霊異記 日本霊異記（にほんりょういき） ①成立：822年 ②編者：景戒（きょうかい） 三巻より成っている日本最初の仏教説話集であり、因果応報の仏教思想が主調とされている。 二、主な文学作品　　　　　　　　　　ー?千載和歌集 千載和歌集（せんざいわかしゅう） ①成立：1188年 ②編者：藤原俊成（ふじわらのとしなり） 　「幽玄」という世界を作り上げようとしていた。「幽玄」とは、奥深く繊細で表現の外ににじみ出る余情である。 二、主な文学作品　　　　　　　　　　ー?梁塵秘抄 梁塵秘抄（りょうじんひしょう） ①成立:12世紀後半 ②編者：後白河法皇（ごしらかわほうお　　　　　　　　　　　　　　　　　う） 当時流行していた今様や催馬楽などの歌謡を集めたのである。 二、主な文学作品　　　　　　　　　ー④堤中納言物語 堤中納言物語（つつみちゅうなごんものがたり） ①成立：12世紀の平安後期 ②作者：未詳 　最初の短編小説集。 『堤中納言物語』ー虫めづる姫君 二、主な文学作品　　　　　　　　　ー⑤源氏物語 源氏物語（げんじものがたり） ①作者：紫式部（むらさきしきぶ） ②成立：1014年 ③主人公：光源氏、紫の上など 世界文学史の最初の長編写実小説 日本文学史上の物語の頂点 　映画　源氏物語 千年の謎 二、主な文学作品　　　　　　　　　ー⑤源氏物語 源氏物語の構成： 第一部：「桐壷」から「藤裏葉」までの33帖 　主人公光源氏り出生から、さまざまな恋の遍歴、失意の時代を経て、ついには準太上天皇の位に就き、栄華を極めるまでの華やかな青壮年期が描かれる。 第2部は、「若菜上」から「幻」までの8帖 　光源氏が正妻、女王の宮と柏木の悲劇を通して、若きの藤壷との許されぬ恋の罪に苦悩し、また最愛の紫の上をも失い、出家を覚悟するまでの晩年が語られる。 　第3部は、「匂宮」から「夢浮橋」までの13帖 　光源氏亡き後、その子薫が出生への悩みから宗教に救いを求めながらも、宇治の姫君たちとの満たされぬ恋に落ちて苦しむ姿を中心として、姫君たちそれぞれの人生の哀感が切々と描き出されている。 　主題： 　華やかな宮廷貴族社会の愛と苦悩やそこに生きる人間の真の生き方を追究する。 　意義： 　仮名文学の成果を総合的に発展させ、人間の真実に迫った物語で、古典文学だけでなく日本文学を代表する作品となった。 二、主な文学作品　　　　　　　　　ー⑤源氏物語 二、主な文学作品　　　　　　　　　ー⑤源氏物語 もののあはれ 　江戸時代の本居宣長は「源氏物語」の本質は(もののあはれ）にあると主張する。 　奇を追求せず、世の中や人間の心に潜んでいる真実を写実的な手法で描き出しつつ、自然人事に対する観照が非常に細かく、「もののあはれで全編の雰囲気を統一させる。 二、主な文学作品　　　　　　　　　ー⑥栄華物語 栄華物語（えいがものがたり） ①作者：未詳？赤染衛門（あかぞめえもん）？ ②成立：正編（1028－1037）、続編（1029ごろ） 　 　歴史物語の最初の作。約200年の歴史を藤原道長の栄華を中心に、物語風に編年体で記している。 二、主な文学作品　　　　　　　　　　　　　　ー⑦大鏡 大鏡（おおかがみ） ①作者：未詳 ②成立年代：1130年ごろ 　最初の鏡物。紀伝体で書かれたものである。歴史の真実が見られる。 　 　四鏡：大鏡、今鏡、水鏡、増鏡 二、主な文学作品　　　　　　　　　　ー⑧今昔物語集 今昔物語集（こんじゃくものがたり） ①成立：11世紀の末 ②編者:未詳 　　日本最大の説話集。全三十一巻、一千話余りの説話からなる。 　天竺（インド）、震旦（中国）、本朝（日本）の説話を収められた。 二、主な文学作品　　　　　　　　　　ー⑧今昔物語集 　　内容：仏教説話と世俗説話 　　 　　表記：宣命書 　　 　　文体：和漢混交文 二、主な文学作品　　　　　　　　　　ー⑨土佐日記 土佐日記（とさにっき） ①作者：紀貫之（きのつらゆき） ②成立：935年ごろ 　最初の日記文学。旅日記。 二、主な文学作品　　　　　　　　　　ー⑩蜻蛉日記 蜻蛉日記（かげろうにっき） ①作者：藤原道綱母（ふじわらのみちつなのはは） ②成立：974年 　女流日記文学の先駆。上?中?下３巻に分けられ兼家との結婚生活を記した。 嘆きつつ、ひとりぬる夜の、 あくる間は、いかに久しき、 ものとかは知る。 　　　　　　－－藤原道綱母 蜻蛉（かげろう） 二、主な文学作品　　　　　　　　　　ー?和泉式部日記 和泉式部日記（いずみしきぶにっき） ①成立：1004年 　　　恋愛を三人称で物語風に記した