産業競争力懇談会（COCN）活動報告.pptVIP

2019年（令和元年）７月16日 株式会社日立製作所 ヘルスケアビジネスユニット 主管技師　大友　純 　 iPS細胞の産業利活用に向けたエコシステム構築 COCNフォーラム2019 1 １．本テーマの実現へ向けた期待 「Society5.0時代のヘルスケア」として健康寿命の延伸、 　革新的な病気の治療や予防が期待されている 　【目指す方向性として】 　　①　最先端技術の活用による医薬品開発の効率化と産業競争力の強化 　　②　個別化医療の実現によるQuality of Lifeの向上 　　③　医療費最適化による持続可能なエコシステムの構築 最先端医療の先駆けとなっている iPS細胞の利活用の期待が高まっている さらに・・・ 社会的背景 2 ２．iPS細胞による疾患研究と創薬の現状 疾患iPS細胞を利用することで、患者さんの病態を 　　再現することが可能となった 疾患iPS細胞、健常人iPS細胞を利用することで、 　　薬の開発をより効率的に行うことが可能となった ゲノム情報等、最新の生命科学技術との組み合わせにより、個別化医療への利活用の期待が広がっている iPS細胞利活用促進のためのエコシステムの整備 産業界として 3 ３．目指す将来像と本プロジェクトのスコープ 将来像を見据えながら、「創薬支援のiPS細胞バンク エコシステム構築・立上げ」の実現について検討 ２０３５～４０ iPS細胞バンク エコシステム の将来像 検体数 創薬支援 再生医療 個別化医療 ２０２５ iPS細胞バンク エコシステム 構築・立上げ 創薬支援 創薬支援 本プロジェクト のスコープ 疾患iPS細胞 健常人iPS細胞 iPS細胞ストック →　再生医療 他のバンク (例：東北メディカルメガバンク) 連携 個別化医療 4 ４．検討体制（2018年度） ●国立医薬品食品衛生研究所　●国立研究開発法人日本医療研究開発機構　●東北大学　東北メディカルメガバンク機構 ●一般財団法人バイオインダストリー協会　●株式会社iPSポータル ●iPSアカデミアジャパン　●旭化成　●旭化成ファーマ　 ●AGC　●島津製作所　●清水建設　●第一三共 ●大陽日酸　●タカラバイオ　●武田薬品工業　●日本電気 ●三菱ケミカルホールディングス　●三菱総合研究所 ●日立製作所 メンバー（企業） 推進テーマリーダー 日立製作所　大友　純 サブリーダー 第一三共　三浦　慎一 座長 京都大学CiRA 齋藤　潤 京都大学CiRA(山中教授、高須教授、中畑教授、齋藤准教授、大澤先生) 東京大学(薬学系研究科　関野教授) 理化学研究所(BRC 細胞材料開発室　中村室長) 産業技術総合研究所(ヒト細胞医工学研究ラボ　中西ラボ長) メンバー（アカデミア） 助 言 オブザーバ ●東京農工大学　宮浦副学長　　●第一三共　 古賀専務　　●日立製作所　田中アドバイザー COCN実行委員 助言 「iPS 細胞バンクを中心としたエコシステムの構築」プロジェクト 5 ５．エコシステムの提言モデル アカデミア 産業用iPS細胞バンク 理研BRC等 疾患パネル 　(例)認知症 協力依頼 検体・ データ 検体・ データ iPS細胞樹立事業者 委託 iPS細胞・データ 疾患パネル 　(例)糖尿病 毒性評価・薬物動態評価パネル 倫理審査委員会 全ゲノム情報 医療情報 細胞関連データ 検体 iPS細胞 分化誘導事業者 RDツール事業者 検体 提供者 説明 同意 連携 検体 検体・ 情報 産学連携 国民 寄託 分譲 海外iPS細胞エコシステム 連携 分化誘導事業者 RDツール事業者 分化誘導事業者 RDツール事業者 分析受託事業者 製薬企業 製薬企業 製薬企業 iPS細胞・データ 費用 iPS細胞・ データ 費用/ データ 費用 分化後 細胞等 分化後細胞等 費用 データ 新薬 新薬 ● ● ● 産業利用可能なIC取得、必要な医療情報や全ゲノム情報等が付随したiPS細胞が重要 iPS細胞の樹立方法等のバックグラウンドを揃える仕組みの整備、分化誘導技術の向上