ロシアの医薬品市場.docVIP

４月号レポート：ロシアの医薬品市場 BRICｓ諸国の中で，中国とインド（注）の医薬品市場については資料が豊富であるが，ブラジルと並んでロシアの医薬品市場については情報が少ない．06年にロシアの調査会社DSM社から「Russian Pharmaceutical Market 2005」という48ページになるレポートがウェブサイトに公開された． http://www.dsm.ru/content/file/russian_pharmaceutical_market_in_2005.pdf このレポートはウェブサイトによるとかなり引用されており，数少ない貴重なレポートと考えられる．ただ，このサイトが最近閉鎖され見ることができないのは残念である． 次に，Eli LillyのK.E.Briggs氏が米国?ロシアビジネス協会（USRBC）総会（06.10.12.）で「Pharmaceutical Sector Government Relations」と題して講演されたときの資料がウェブサイトに公開されている． /events/AM_06/presentations/Briggs.pdf ロシアの医療制度，薬事制度，知財制度などについては情報が乏しく不明な点が多い．以下に，制度面の情報不備のまま，上記の2つの資料を基本とし，他の資料を交えてロシアの医薬品市場についてまとめてみる． １.医療制度改革と医薬品市場への影響 05年1月政府は社会保障を旧ソ連時代の現物給付から金銭給付に転換するための改革を導入したが，この政策はロシア社会に大衆的不安と公共的異議を喚起した． これらの不安?異議を緩和するために，プーチン大統領はロシアにおける生活の質の向上を目的として「国家プロジェクト」を推進すると言明した．「国家プロジェクト」の中で，「保健プロジェクト」（通称「連邦ズドロビエ（Zdorovye）」http://www.mizuhocbk.co.jp/fin_info/industry/sangyou/pdf/mif_51.pdf （07.03.05.YPC） 吉川医薬経済レポート 4月号レポート：ロシアの医薬品市場（07.03.05.） 1