1月の月例報告（内政，外交，経済，経済協力）を送付.docVIP

2011年1月 １　内政 中?南部の豪雨被害 ?昨年末から国内中南部において豪雨被害が発生している。25日，閣議は，国内中南部の水害の危険性を認定し，水害警告を発した。右は，災害対策関係機関が緊急救助を速やかに出動できる体制を敷くことを目的とする。特に中南部の主要河川であるリンポポ，インコマチ，プングエ各河川は引き続き水位が上昇傾向にある。北部の河川は安定しているが，ナンプラ州のメクタネ川流域にて水害が発生し，犠牲者3名を出している。 ?水利局によれば，ザンベジ川は僅かなレベルで上昇の傾向があり，マプト，インコマチ，リンポポ，ブジ，プングエ各河川は警告レベル以上が維持されると予想される。特に洪水危険の可能性がある河川はリンポポ（ショクエ流域），ブジ（ドンベ流域），プングエ（マファンビッセ流域）である。さらに，水利局は，全国河川流域の住民に対し避難警告及び，河川渡河の危険警報を発出している。 （２）ソマリア沖海賊問題の続報 ?昨年12月27日以降，行方不明となっていたモザンビーク漁船Vega 5号が，3日，ナカラ外洋にて北部へ航路していることが確認された。ムティッセ漁業副大臣は，漁船Vega 5号が海賊に誘拐されている可能性を表明した。一方，同漁船にスペイン国籍乗員2人が乗船しており，スペイン政府は在「モ」タンザニア，ケニア各国大使に対し状況解決のため各国政府と連絡を取るよう要請した。 （３）閣僚等人事 ?イニャンバネにて年末年始を過ごしていたルーカス企画開発副大臣が急死したことを受け，ゲブーザ大統領は，アメリア?ナカーレ（国家統計院統計統合?調整局長）を企画開発副大臣に任命した。また，ムアリア公共事業?住宅副大臣がソファラ州知事を兼任していることは，憲法に違反していると報道されたことを受け，ゲブーザ大統領は，ムアリア公共事業?住宅副大臣を罷免し，同氏をソファラ州知事に任命するとともに，フランシスコ?ペレイラ（道路基金総裁）を公共事業?住宅副大臣に任命した。また，道路基金総裁には，エリアス?パウロ道路公団（ANE）事務局長が就任した。 ?25日，マプトにてゲブーザ大統領は，ムアリア?ソファラ州知事，ペレイラ公共事業?住宅副大臣，ナカーレ企画開発副大臣の就任式を主宰した。 （４）難民?不法入国問題 ?エチオピア及びソマリア出身者が毎日100名程度ナンプラ州のマラターネ難民収容センターに収容されている。他方，同センターには十分な難民受入れ体制は整っていないため，収容されていたソマリア人及びエチオピア人計6,000人が同センターを脱走する事件が発生した。難民が流入している背景には，組織的な人身売買が関与しているとの報道もある。 ?19日，マプトにて警察は，不法入国者93人を逮捕した旨公表した。うち63人はマプト国際空港に到着後，残り30人は空港付近の民家に隠れていたところを逮捕された。犯罪調査警察は，人身売買事件として調査を開始している。 ?入管局は，不法入国を完全に防止する能力が無いことを認め，地域諸国間との協力強化を訴えている。数日間においてパキスタン，インド，バングラデッシュ，エチオピア，ソマリア国籍の不法入国者が相次いで逮捕される事件が報道されており，同局次長は組織犯罪の可能性が大きいと見ている。 （５）マランガターナの逝去 ?5日午前，ポルトガルにてモザンビークを代表する画家マランガターナ?ヴァレンテ?ヌゲーニャが死去。享年75歳。 ?7日，マプトにて開かれた特別閣議においてマランガターナの国葬が決定された。14日，出身地のマトラーナで国葬が執り行われた。 （６）その他 ?4日，マプトにてゲブーザ大統領は，2011年度国家予算法，税債務規制特別法，ボランティア法，爆発物取扱法，道路標示改正法，司法官規約改正法をそれぞれ公布した。 ?11日，モザンビーク?カトリック司教連盟は，モザンビークにおいて一党独裁主義が強まっている旨表明し，憲法改正が民主主義を強化するものとなると期待する旨述べた。 ?18日，ベイラにてソファラ州保健局長は，同州カイア，ゴロンゴーザ，マロメウ郡における下痢症罹患者数が増加しており，現時点においてコレラは確認されていないが，コレラ発生事態に備えて医薬品などを完備している旨表明。2010年の同州の下痢症罹患者数は105,647人，死者30人（2009年度87人）であった。また，18日以降，ナンプラ州モナポにて確認されたコレラ罹患者数は176人，死者4人。保健当局は，モナポがナカラ回廊沿いに位置することからその他の地域への感染拡大を懸念している。 ?当国の旧運転免許証は今月末まで有効。現在，生体認証型の新型免許証の更新手続きが行われているが，連日，長蛇の列が生じている。 ?食糧?栄養安