イラクの現状について.docVIP

イラクとその水資源の現状について 【イラクという国】 世界四大文明の一つ、メソポタミア文明発祥の地。「メソポタミア”Mesopotamia”」とは２つの川に挟まれた土地の意味 近代以降は豊富な埋蔵量を誇る石油の大産出国（サウジアラビアに次ぐ埋蔵量） サダム?フセイン大統領と与党バース党による強力な統治が長期間続く 1980年以降、イラン?イラク戦争、クウェート侵攻にともなう湾岸戦争、昨年のイラク戦争と戦争が続く 湾岸戦争後は国連による経済制裁を課されて国民生活に大きな影響 一方、北部を中心に生活するクルド人は独立や自治拡大を求めて運動を続け、政府から厳しく抑圧されてきた 19991年の湾岸戦争終結後、クルド人や南部のシーア派住民が蜂起 政府軍によって鎮圧され、弾圧を逃れようとした多くの国民が難民化 2003年3月20日、アメリカなどはフセイン政権がテロ組織を支援し大量破壊兵器を隠しているとしてイラク空爆に踏み切り、イラク戦争が勃発 4月9日、フセイン政権は首都バグダッドの統治能力を失って実質的に崩壊 5月2日にはブッシュ?アメリカ大統領が戦闘終結を宣言 戦闘終結後、社会システムが崩壊し公共サービスが麻痺状態に 【イラクの社会と経済】 イラク社会は民族的にも宗教的にも複雑（クルド人、スンナ派とシーア派の対立） 湾岸危機以前の生活水準とは大きな格差があり、国民生活は困窮を極めている 96年12月以降、国連安保理決議986に基づいた「オイル?フォー?フード?プログラム」（石油食糧交換計画）開始、イラク石油の輸出が可能に 約72％の石油収入がイラク内の人道支援事業に使われる 99年に採択された国連安保理決議1284により石油輸出限度枠撤廃 食糧、医療品にとどまらず、輸入対象品目の拡大、輸入手続きを簡略化 イラク戦争後、フセイン政権の崩壊を受けて国連は経済制裁を解除 社会システムは大きく混乱したまま、国民生活の危機がなお続く  【イラク基礎情報】 *イラク戦争後、イラクをめぐる情勢は大きく変化し、暫定政権の樹立などが検討されており、政治体制などをはじめ不確定の部分が多い。 一般事情 位置： 北緯30゜から37゜の間（奄美諸島から北関東） トルコ，シリア，ヨルダン，サウジアラビア，クウェート，イランに接し、ペルシア湾に面す 面積： 約43万8000平方キロ（日本国土面積の約1.16倍） 人口： 約2230万人（1997年） 約2400万人（2002年推定：国連） うち75％が都市人口 人口密度： 51人/km2（砂漠地帯5人/km2、沖積平野部170人/km2） 人口増加率： 1980-1990年で3.6％、その後増加率は減少し2002年で2.8％ 出生率： 4.6人/女性 幼児死亡率（５歳未満）： 57.6人/1000人 平均寿命： 67.4歳 識字率： 全体57％、男69.5％、女42％（1997年） 幼児栄養失調比率： 18.1％（1991年）→　30％（2000年） 首都： バグダッド 人種： アラブ人（約75～80％）、クルド人（約15～20％）、その他（トルクメン人、アッシリア人他、約5％） 言語： アラビア語（公用語）、クルド語、アッシリア語、アルメニア語など 宗教： イスラム教（約97％＜シーア派：約60～65％、スンニ派：約32～37％＞）、その他（キリスト教など、約3％） クルド人自治区 イラク北部の3県（ドホーク県、アルビル県、スレイマニア県）には湾岸戦争後の1992年、クルド人自治区が成立し、フセイン政権から事実上独立した統治が続いた。 政治?経済 （イラク戦争以前のデータ） 政体： 共和制（一院制） 元首： サダム?フセイン大統領（1997年7月～） 主要産業： 石油関連産業 国内総生産（GDP）： 297億米ドル（2000年、OPEC）、 676億4000万米ドル（1989年、IMF） 一人当たりGDP： 1286米ドル（2000年、OPEC）、 2230米ドル（1989年、IMF） 経済成長率： - 物価上昇率： - 総貿易額： 輸出　122億5000万米ドル（1999年、OPEC） 輸入　81億3000万米ドル（同） 貿易品目： 輸出　原油、石油製品（2001年、EIU） 輸入　食料品、医療品、消費財（同） 統治形態 国土は18 の州(Al Anbar, Al Basrah, Al Muthanna, Al Qadisiyah, An Najaf, Arbil, As Sulaymaniyah, At Tamim, Babil, Baghdad, Dahuk, Dhi Q