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次に、関係者への教育の実施体制についてですが、★ 講師については、「事業場内で養成する」か、 「外部の専門家に依頼する」等の方法があります。★ また、テキストは、「自社の実情を踏まえた独自の教育資料を作る」か、 「市販の教育資料を活用する」等の方法があります。 いずれにしても、それぞれの事業場に適した方法で教育を実施してください。★（次頁へ） システムを実施するための組織づくりでは、★ トップから始まり、各ラインの責任者から労働者、 そして協力会社等の関係請負人その他の関係者というラインに、★ 安全衛生委員会や安全衛生担当者というスタッフが関わるという組織をつくりあげます。 その中で職制に応じた役割を明らかにしておきます。★ トップはシステム全体の把握と推進を、★ 安全衛生担当者はシステムの実施手順や規程等の文書?様式の整備を、★ ラインの責任者は実務面での推進と管理?監督を、★ 労働者は日常的な安全衛生活動を、といった役割を明確にしておきます。 事業場の全組織を挙げて取り組むことが重要です。★（次頁へ） 次は、システム実施に伴う規程の整備です。 つまり、安全衛生管理規程の改訂です。 従来の安全衛生管理規程の各条項を検討?修正し、 労働安全衛生マネジメントシステムの項目を加えるだけでいいのです。 安全衛生管理規程に加えるものとしては、★ 「リスクアセスメントに関するもの」★ 「労働安全衛生マネジメントシステムに関するもの」★ 「その他の安全衛生に関するもの」となります。★（次頁へ） また、実施に必要な書式?様式等の整備では、 リスクアセスメントに関するものとして、 例えば、危険?有害要因の特定の際に使用する★ 「危険?有害要因チェックリスト」、 リスクアセスメントの実施結果を記録する★ 「リスクアセスメント実施報告書」等があります。 また、システムの実施に関するものとして、 安全衛生計画の実施結果を評価する際の★ 「安全衛生計画実施結果評価表」、 システム監査の★ 「システム監査結果報告書」などがあり、 こういった書式?様式を作成し、整備しておきます。★（次頁へ） さて、従来からあるものを十分に活用しながら、 労働安全衛生マネジメントシステムを導入するとして、 それを軌道に乗せる場合、★ 「最初から全行程を実施する」ケースと、★ 「部分的に実施する」ケースがあります。 いずれにしても、 「必ずこうしないといけない」という“きまり”はありませんから、★ 可能なレベルからやっていただけたらと思います。 「労働安全衛生マネジメントシステム」を導入し、災害を防ぐことが目的です。 「可能なレベルから実施する」ことで「労働安全衛生マネジメントシステム」は始まります。 以上が労働安全衛生マネジメントシステムの導入の準備についての説明です。★ 今までは「システムの概要」、「システムの導入の準備」についてご説明してまいりました。 ここからは、「システムを実際に構築する」場合について説明を行います。★（次頁へ） まず、「システムの進め方」です。 ＰＤＣＡサイクルの前段階である「安全衛生方針の表明」から流れを見ていくことにします。★ まず、「安全衛生方針の表明」いわゆるトップの表明があって、★ 「安全衛生目標の設定」、★ 「安全衛生計画の作成」、★ 「安全衛生計画の実施」、★ 「実施結果の評価?改善」、★ 「システム監査の計画?実施」、★ 「監査結果の評価?改善」、★ 「システムの見直し」と続いていきます。 それでは項目ごとに見ていきましょう。★（次頁へ） 「安全衛生方針の表明」では、★ トップが「積極的に労働安全衛生管理活動に取り組む」という姿勢を方針に盛り込み、 すべての労働者に表明することが重要です。 また、安全衛生方針には、★ トップの姿勢とともに、★ 労働者の協力の下で安全衛生活動を実施すること、★ 法令や事業場の安全衛生規程を遵守すること、★ システムを適切に実施し、運用することについても盛り込むことが必要です。★（次頁へ） 表明のポイントは、★ 会社として、企業として、★ 「経営の中に取り込んで進める」ということ、★ 「事実に基づいた具体的なもの」とすること、★ 「トップ自身の考えを簡潔に自分の言葉で表明すること」、★ その方針を「安全衛生目標や安全衛生計画に結びつけること」になります。★（次頁へ） トップが表明した安全衛生方針に基づき、安全衛生目標を設定します。 ここからがＰＤＣＡサイクルです。★ 安全衛生目標の設定は「Ｐ、計画」の段階です。★ トップの方針に沿って安全衛生管理活動を実施した場合、★ 達成するべき目標を、安全衛生委員会等で設定します。★ 少しずつでかまいません。目標に一歩一歩進んでいきましょう。★（次頁へ） 目標設