生涯発达とジェンダーレポート 204年10月20日.doc

男性のジェンダー?ロール 記：Ｋｏｚｙ 第三部『社会役割と社会システム』第13章 “男性と男性らしさの心理学：研究の現状と将来の方向“のレジメ 前書き（男性と男性らしさの心理学の学習が必要か）： 女性の生き方や、女性とジェンダーの心理学は男性と男らしさに関する社会的観念と深く絡み合っている。 社会的観念やそれが女性と男性にもたらすものを科学的に検証する事が必要。 女性の為の予防と治療のプログラム開発に貢献。 理解することにより効果的介入策を講じる事が可能に成り得る。 1981年”男らしさの神話“の発行以後、研究が行われた。 女性と男性が経験する文化的?社会的圧力の研究してきた。 本章では男性がいかに男性として社会化されるのか???男が男らしさのイデオロギーの何をいかに学ぶのか???検討するものである。 1997年になり、やっと、男性と男らしさについての研究機関（Society for the Psychological Study of Men and Masculinity, SPSMM）が設立された。 本章では１、”鍵となる用語“、２．”男らしさに関する理論とモデル”、３．”男らしさと関連した構成概念の測定“、４．”社会的に構築された男らしさのもたらす有害な点と望ましい点”、５．”発達に関する視点“、６．”多文化的な視点“、最後に７．”示唆“として、男性と男らしさの研究が、男性、女性、そして、社会全体に対して持つ意味について論じる。 １、”鍵となる用語“： 男性と男らしさに関る概念の定義の研究は行われているが、定義も概念の曖昧なものになっている。 生物的に決定された性別に基づく特徴と社会的?心理学的に男らしさの概念の区別が必要と指摘されている。 社会的?心理学的な男らしさに関する概念ですら、男性的ジェンダー役割、男性役割に対する態度、男らしさの概念、男らしさのイデオロギーなど様々であり、本章では定義の曖昧さを避ける為に“男らしさのイデオロギー（Masculinity Ideologies）”を用いる事とする。 男らしさのイデオロギーとは文化的に定義された一連の男らしさの基準を指しており、男性はその基準を守る事を期待されている。 しかし、男らしさのイデオロギーには集団内差異があり、民族／人種、宗教、年齢層、愛情／性的な好み、地域により差がある。 男らしさ研究の一つの領域は男性的役割葛藤とストレスの問題であり、感情表現の制限、成功欲求、男性同士の友情の制限等に関るものである。 ２．”男らしさに関する理論とモデル”： “何故男性はそうなのか”?????男性行動の遺伝子学的基礎または心理進化論よりもアプローチしている。　しかし、本章では社会的に構築された現象としての男らしさを検討する。　これは、文化的に定められた男性的行動基準を取り入れて、それを守る事を学習すると仮定するものである。 文化的メッセイジとはトラウマ的経験を通して学習され、女性と男性を区別するようなジェンダー関連行動の範囲を示唆するものである。　男の子は泣かない、なくのは女の子???傷つき感情の抑制???駄目だと女の子を指し示すような軽蔑的な呼び方をされる。　そして、あるものは攻撃者と同一化して、仲間達とこれらの信念と行動の強化をするようになる。 男らしさのイデオロギーの理論モデルは進展中なるも、いまだに、ベストといえるのは“弾性である事の設計図”1976年、“男らしさの神秘性”1981年ぐらいである。　しかし、これも米国の西欧系の白人を対象としてものでしかない。 多くの場合、男性は、独立性と達成指向(道具性、作動性)、勘定の制限と抑圧(合理性)、女らしさや同性愛と結びつく特徴の忌避(対人的支配性)を持つように社会化されている。　また、身体攻撃性、タフさ、地位向上性持つように社会化されているモデルもある。 男らしさのイデオロギー、男らしさの役割葛藤、及びそれらと関連する要因を実証的に検討しようとする試みについては次節でレビュー。 ３．”男らしさと関連した構成概念の測定“： 初期の研究は男らしさの検討に限定的にしか使えない道具であった。 ジェンダー役割に良く用いられたのはベム性役割目録(ＢＳＲＩ、1974)と個人的属性質問紙(ＰＡＱ、1978)であったが、今となれば、いずれの尺度も男らしさのイデオロギー(つまり、男性的ジェンダー役割の様々な面に、個人が同意する程度)を測定するものではなかった。　男らしさという単一概念について論じるにも複数の次元が必要である。 しかし、男らしさに関する構成概念をより明確に測定する為の道具はある。　大きく分けると、一つは、“男性である事の設計図”(Brannon,1976)に由来する男らしさのイデオロギーの次元