日语泛读三第十单元.docx

大学日语阅读3???? 窗体顶端 窗体底端 窗体顶端 第十篇 ? 循環型社会元年 勝部　領樹 二十一世紀の幕開きという言葉がしきりに使われた今年の年頭には、人それぞれの思いや感じ方があったと思う。私は、過去の二十世紀に広がった浪費文明杜会 から、新たな資源循環型の時代へと、大きくかじを切り替える「環境元年」の年明けと受け止めた。そこでは、日本の技術への強い期待がある。 去年二月のこの欄でも、私は、二○○○年代の世界共通の生存目標のキーワードとして、大戦後半世紀の間に掲げられてきた「平和」と「豊かさ」の二つと並ん で、新たに「環境」が主役の座に加わる予感があると書いた。そして、資源小国でありながら浪費大国となってしまった日本は、とりわけ真剣な取り組みが求め られると付け加えた。現実に、その切り替えの基礎づくりとなるいくつかの法律が、去年一年の間に不十分ながらも出そろった。その大本は、「循環型杜会基本 法」。浪費にブレーキをかけ、大量の廃棄物を再生資源として活用する。また、メーカーが最終のリサイクルまで責任を負うだけでなく、消費者もその処理費の 一部を負担する。これまでは、メーカーも、販売業界も、消費者も、廃棄後の責任を回避し合ってきた。「あいまい型」の日本杜会を、それぞれの役割と責任を 分担し合う仕組みに変える。また、「廃棄物処理法」の改正強化で、ゴミや産業廃棄物の不法投棄の根絶をめざす。「資源有効利用促進法」で、リサイクルや製 品の寿命を延ばす設計を義務付ける品目を増やす。厄介もののパソコンも、ペットボトルも例外ではなくなる。自治体が処理に困っていた残飯などの「食品廃 材」も、「建築廃材」もリサイクルの対象となる。中でも、世界初という「家電リサイクル法」は、この四月からメーカーに義務付けられるが。私はこの成否に 大きな関心を持つ。量産時代には考えられなかった使用後の解体再生利用という、全く裏腹の新技術を自ら作り出さなければならない。世界にもお手本はない。 量産浪費から循環型への試金石となるのだ。つまり使ったあとは解体しやすいように、設計の根本からやりなおす。部品も減らす。素材もリサイクルできるもの しか使えない。解体した部分のどれを何に再生するのか。コストも下げねばならない。 壁はいくつもあった。一社ではとても開発が無理なので、ライバル同士の数杜がグループで共同研究開発に取り組んだ。その結果、四月からの義務化になんとか間に合いそうだ。初体験の難問でも、やればやれるのだ。このほか、車も、大量の石油を燃料に使い、CO?な どの環境破壊ガスも吐き出すからには、いまのピストンエンジンのままでは済まされなくなる。代わって、水素を空気中の酸素と化学反応させてできる電気で車 を走らせる「燃料電池」の開発が、日米欧でいっせいに始まった。車の排気も水分だけというクリーンさで、二十一世紀の本命のエンジンとされるだけに、各杜 の競争は激しい。当面コストは高いとしても、これまた実用化が現実のものとなってきた。 古くから、「必要は発明の母」「なせば成る」との言い方がある。日本の技術はこれまでにも、石油シ当ツクや大公害などで切羽詰まって追い詰められるたび に、世界に先がけて突破口を開く省エネルギーなどの新技術を生み出してきた実績がある。かつて、先端技術の取材で会った欧米の企業家の中には、「日本の技 術陣は、越え難いような障壁に出会うごとに、それを避けずに総力をあげて新技術で乗り越える(クリアする)ことによって、さらに強くなってきた。日本のマジックだよ」と言う人もいたほどだ。 二十一世紀に向けて新たな成長型産業として登場してきたのが、IT(情報技術)と 並ぶこの「環境技術」と言うことができる。そういう視点で、今後の研究開発の行方を見守りたい。もちろん、技術とて万能ではない。循環型杜会への切り替え には、もう一つ消費者市民の意志と行動が不可欠なのだが、肝心のその市民パワーのほうは、浪費に慣れ切ったせいか、いまだに目覚めていないように見える。 （『山陰中央新聞』(2001年!月29日)一部省略） チャレンジ1 物質文明の光と陰 木村　太郎 当世わが国の平均的な庶民の暮らし向きは本当に豊かになった。どの家庭でも衣料品など豊富に持ち合わせ、各種電化製品や自家用車はもはや世帯を超え個人単位で普及が進んでいる。一頃兎小屋などと揶揄された住宅事情も昨今かなり改善をみたと言ってよいであろう。 かくてわれわれは豊かさ、便利さ、快適さという物質文明の恩恵に目一杯浴する一方で、過剰包装や使い捨てはおろか、使わずに捨てられる産業?生活廃棄物の山に押し潰されそうなうえに、地球規模での資源制約や環境破壊という極めて深刻な問題に直面しているのである。 思えば人類がこの地球上に出現し