第1回土曜日の化学（shimanesaturdaychemistrynov.docVIP

The 5rd Shimane Saturday Chemistry  DATE \@ M/d/yyyy 4/21/2017 － PAGE 7－ 『演示実験－化学の興味付け』 ①「パッでボッ！」硝化綿（山根先生） ○ニトロセルロース(硝化綿)の発見 　ニトロセルロースの発見は，シェーンバイン[独]が実験を失敗したことがきっかけになっている[1845年（1833年という説もある）]。彼は，机の上に薬品(硝酸と硫酸の混合物)をこぼし，手近にあった奥さんの木綿製のエプロンでふき取り，濡れたエプロンをストーブの上に吊して乾かした。エプロンが乾くと，まもなく煙のように消えてしまったのである。実は，木綿(セルロース)が硝酸と硫酸の混酸によってニトロ化されて，ニトロセルロース(硝化綿)に変化したため，瞬間的に燃え尽きたのである。この偶然のできごとを糸口に，彼はニトロセルロースの一般的な性質まで明らかにしたのであ??。 　このニトロセルロースの発見が，ハイアット兄弟によるセルロイドの発明やシャルドンネによる人工絹糸(レーヨン)への繊維化などの合成繊維やプラスチックを生み，かつ同じニトロ化合物のニトログリセリンと混ぜたノーベルのダイナマイトの発明へとつながったのである。 ○ニトロセルロース (nitrocellulose) は、硝酸繊維素、硝化綿ともいい、 HYPERLINK /wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9 \o セルロース セルロースを HYPERLINK /wiki/%E7%A1%9D%E9%85%B8 \o 硝酸 硝酸と HYPERLINK /wiki/%E7%A1%AB%E9%85%B8 \o 硫酸 硫酸との HYPERLINK /wiki/%E6%B7%B7%E9%85%B8 \o 混酸 混酸で処理して得られるセルロースの HYPERLINK /wiki/%E7%A1%9D%E9%85%B8%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB \o 硝酸エステル 硝酸エステルである。白色または淡黄色の綿状物質で、着火すると激しく HYPERLINK /wiki/%E7%87%83%E7%84%BC \o 燃焼 燃焼する。 セルロースを構成する HYPERLINK /wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9 \o グルコース グルコース1単位分子あたり3か所で HYPERLINK /wiki/%E7%A1%9D%E9%85%B8%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB \o 硝酸エステル 硝酸エステル化することが可能だが、さまざまな程度に硝化されたものが得られ、 HYPERLINK /wiki/%E7%AA%92%E7%B4%A0 \o 窒素 窒素の含有量で区別する。日本では窒素量が13%以上のものを強綿薬、10%未満のものを脆綿薬、その中間を弱綿薬と称する。 ニトロセルロースはフィルム強度が高く HYPERLINK /wiki/%E6%BA%B6%E5%AA%92 \o 溶媒 溶媒の速乾性に優れており、また、 HYPERLINK /wiki/%E5%8F%AF%E5%A1%91%E5%89%A4 \o 可塑剤 可塑剤、 HYPERLINK /wiki/%E6%A8%B9%E8%84%82 \o 樹脂 樹脂、 HYPERLINK /wiki/%E9%A1%94%E6%96%99 \o 顔料 顔料などの添加で改質することができる。 HYPERLINK /wiki/%E6%A8%9F%E8%84%B3 \o 樟脳 樟脳と混合してつくられた HYPERLINK /wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89 \o セルロイド セルロイドは世界最初の熱可塑性 HYPERLINK /wiki/%E5%90%88%E6%88%90%E6%A8%B9%E8%84%82 \o 合成樹脂 合成樹脂である。フィルムやセルロイドは広範に使用されたが、可燃性が指摘されたため、現在ではこれらの用途にはより難燃性の合成樹脂が使用されるようになった。 主な用途はラッカー塗料、続いて HYPERLINK /wiki/%E7%81%AB%E8%96%AC \o 火薬 火薬である。かつては HYPERLINK /wiki/%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A8%E3%