1章石川电磁波-Step-up基础化学.PDFVIP

1 . 電磁波－波としての光 A 1- 1(a) に示したように，光は，その進行方向に垂直な面の中で振動する 電気（電場）と磁気 （磁場）の波からなる 磁波であることは，高校の物理で 習っている。この教科書で取り扱う範囲では波の磁場部分よりも電場成分の効 果が重要となるので，以下では電場についてのみ考える。 A 1-1 (a) 電磁波としての光。E 方向の電場の波とB 方向の磁場の波からなり，x 方向へ進行する。 (b) ある時刻t における各位置x における電場。波の 1 周期が波長l にあたる。(c) ある位置x で見た 正弦波の時間変化。波の 1 周期が周期t にあたる。 A 1-1 を式で示すと，時刻t，位置x における電場E(x , t) は，正弦波 （三 角関数のsin の形）で表される。 Ê t x ˆ Ê x ˆ E (x ,t) = E sin 2p - = E sin 2p n t - (A- 1) 0 Á ˜ 0 Á ˜ Ë t l ¯ Ë l ¯ A 1- 1(b) は時間をt=0 に固定して，位置x による電場の変化を見たものであり， Ê 2p x ˆ E (x ,0) = -E0 sinÁ ˜ (A-2) Ë l ¯ ここで，l は波長と呼ばれ，波の振 の頂点から頂点までの距離を表す。 A 1- 1(c) は場所をx=0 に固定して，時間t による電場の変化を見たものである。 Ê t ˆ E (0, t) = E0 sin 2p Á ˜= E0 sin 2p (n t) (A-3) Ë t ¯ この図でt は波の1 周期にかかる時間（周期）を表している。逆に1 秒間に何 周期の波があるかを振動数n とよび，周期とは逆数の関係にある（n = 1/t）。 2 . 波の性質 この後，波の性質を用いた考察が出てくるので，ここで波の性 質のいくつかを復習しておこう。既に A 1-1 で示したように， 波は正弦波で表され，波長，振 ，振動数という物理量で特徴付 けられる。また，弦楽器のように両端が固定された弦が振動する 場合の波を定在波とよぶ。固定された両端における振 は常に 0 にならなければならないため，弦の長さL と波長lの間には， nl L = , n = 1, 2, 3, L (B- 1) 2 という関係が成立する。（ B-1 参照）振 が最大の位置を腹，振 動しても常に振 が0 の点を節とよぶ。定在波では n に対し，n 個の腹とn – 1 個の節が存在する。これは，両端を固定したという B-1 定在波 条件 （境界条件とよぶ）を加えた効果であり，波にはn のような整数と関係が 深いことを覚えておくと，以下の議論の理解に役立つ。 この他の波の性質である、重ね合わせ，干渉，回折などを以下 にまとめておく。 位相 波を表す式は Ê t x ˆ y (x,t) = A sin 2p Á - ˜ (B-2) Ë t l ¯ である。sin 関数の引数 （ここでは2p(t/t x/l)）を