平成24年鹿児岛市学校教育研究大会报告.PDF

平成２４年鹿児島市学校教育研究大会報告 鹿児島市立花尾小学校 研究主題 少人数学級の特性を生かし，読む力を育てるための指導法の研究 ～ 国語科 ・文学的文章の指導を中心に ～ １ 主題設定の理由 本校においては，本年度から研究主題 「少人数学級の特性を生かし，読む力を育てる ための指導法の研究」を掲げ，サブテーマを～国語科 ・文学的文章の指導を中心に～と した。 昨年度まで算数科の学習指導法の研究を進めてきた。その中で，本校児童は，算数で 少々複雑な文章問題に出会ったときに，しっかりと文章を読まずに誤答を導き出したり， テストなどで何を解答すべきか問題文から読み取れなかったりする課題が上げられ，本 校児童に読む力をつける必要があることから，上記研究主題を設定した。 そこで，読む力を育てるために，指導案形式や学習指導過程を見直したり，子どもた ちが課題解決するための読みの視点の与え方や読みを深めるための具体的な手立てにつ いて資料を収集したりしながら研究することとした。なお，読む力を育てるために，国 語科の授業において説明文と文学的文章のどちらを中心に取り上げるかが話題となった が，本校児童の実態や教師の願いを照らし合わせ，文学的文章を取り上げることにした。 ２ 少人数学級の特性のとらえ方 本校は，全校児童３６名，３・４年，５・６年が複式学級，１・２年の学級も１０名 以下の少人数学級である。そこで，本校では少人数学級の特性を以下のような 「学びの チャンス」としてとらえ，子どもたちが主体的に学習に関わる指導法の研究を進めるこ ととした。 少 人 数 学 級 一人一人を見つめ 家庭 ・地域 との た 学 級 経 営 よさを生かす 緊 密 な 連 携 ○ 個々の実態把握や評価等がしやすく，学習の個別化を図るこ とができる。 ○ 個に応じた指導が行いやすいので，学習の効率的，効果的な 指導が期待できる。 ○ 子ども一人一人が，互いの個性を認め合いながら，学び合っ て考えを深め，自ら学び続けるとともに，よりよい人間関係を 築くことができる。 1 ３ 研究の仮説 学習過程を理解させ，読みの視点や具体的な手立てを工夫すれば，読む力がつくので はないか。 ４ 研究の仮説に関連する視点と内容 仮説について 視点 研究の内容 ① 課題設定 ・提示の工夫 ○教材 ・教具の開発 ○めあてを導き出すための工夫 ② 課題解決を支える工夫 ○読みの視点の与え方 ○手立ての工夫 （ワークシート等） ○学習形態の工夫 （ペア学習 ・グループ学習等） ○様々な手段で，読み取ったことを表現させる （絵，文章等） ○ICT機器の活用 ③ 既習事項を生かす工夫 ○思考を深める表現活動 （視覚化 ・言語化等）の工夫 ○国語的環境 ・コーナーの充実 少人数学級 ・複式学級の指導について 視点 研究の内容 ① 主体的な学習 （複式授業）の充実 ○基本的な指導過程の確立 ○問題解決的な学習の展開の工夫