第1学年家庭科学习指导案-kyoumu.kyokyo.PDFVIP

第１学年家庭科学習指導案 指導者(家庭領域専攻) ○○○○ （指導担当教員 ○○○○） １．日時 平成 20 年９月 19 日(金曜) 第２校時（９：45～10 ：35） ２．学年・組 第１学年１組 計 40 名 ３．場所 第１学年１組 教室 ４．題材名 よりよい衣生活を創造する ５．題材の目標 （関心・意欲・態度） ・衣生活をとりまく状況について関心をもつ。 （知識・理解） ・衣服の適切な購入、洗濯、保管について理解する。 ・資源や環境に配慮した衣生活やユニバーサルデザインについて理解する。 （思考力・判断力） ・実生活での衣服菅理において適切な判断ができる。 ６．題材について ①題材観 高度経済成長期以降、既製服の大量生産、大量消費が始まり、現在では膨大な量の衣服が流通し ている。衣服は世界中から輸入され、安価で丈夫なカジュアル衣料や高価なブランド商品が普及す るとともに、目まぐるしく変化する流行によって衣服の使用期間はその耐用年数に比べて著しく短 い。使用できる衣服が大量に廃棄されている。一方、衣服の手入れについてみると、多量の洗剤を 使用したり、汚れたから洗うのではなく、着用したら洗ったりというように必要以上に洗濯をして いる実態がある。 しかし、地球環境問題の悪化により、衣服の大量廃棄や必要以上の洗剤の使用、多量の洗濯排水 といった生活スタイルを見直す時代に入っている。限りある資源を有効に活用するためには、適切 な衣服の購入や洗濯および保管についての知識や技能の習得が不可欠であり、環境に配慮した生活 を実践することが求められている。 本題材では、自分の所持している衣服の点検を通じて適切な衣服の量や手入れの方法について扱 われる。購入の際には、(1)サイズ、(2)取扱い絵表示、(3)組成、(4)はっ水性、(5)表示者名および連 絡先、(6)原産国、(7)価格などを確認する必要がある。(1) と(2)は JIS （日本工業規格）、(2)(3)(4)(5) は家庭用品品質表示法および繊維製品品質表示規程（経済産業省）、(6)は公正取引委員会で義務づ けられている。なお、工業標準化法の改正（平成 16 年６月）に基づき、JIS マーク表示制度が平成 17 年 10 月に改正された。さらに、外国製品には ISO （国際標準化機構）による取扱い表示記号が 付いている衣服もある。 そこで本題材では、生徒がこれらの表示の意味を理解し、購入の際には表示を確認して適切な選 択ができるようにすることをねらいとしている。洗濯については、洗浄の科学と洗濯排水が環境に 及ぼす影響について理解し、そして、衣料資源のリサイクルや環境に配慮した洗濯について考え、 実践できるようになること、さらに、すべての人々が快適な衣生活を送るために、衣服の安全性お よび障害のある人や高齢の人々のためのユニバーサルデザインについて理解することをねらいとす る。 ②生徒観 本クラスの生徒は、人と衣服との関わりや衣服の機能について学習し、繊維の種類やその特徴お よび性能について既習している。本題材ではそれらの知識をもとに衣服の購入や手入れについて考 える。衣服の購入については多くの生徒が自分で購入しているが、流行やデザインを重視し、材質、 性能、サイズ、手入れの方法などの情報についての関心は薄く、中学校で基本的な学習をしている。 しかし、表示についての知識は十分ではなく、また、洗濯や保管に関しては家族に任せている場合 が多いと考えられる。 生徒の多くは快活で友人関係も良好である。グループ活動では積極的に意見を出し合うなど、意 欲的に取り組む。したがって、自分の所持している衣服を点検し、気づいたことをグループでまと めることも積極的にできそうである。また、知的好奇心の強い生徒が多いので、洗濯については洗 浄の仕組みについて科学的側面からも十分に考察できるであろう。 ③指導観 第一次では、最初に自分の衣生活を点検させる。事前にチェック表を配布し、衣