从空间理论看村上春树的《天黑以后》-日语语言文学专业论文.docxVIP

摘 要 村上春树是当代日本文坛的人气作家。上世纪八十年以来逐渐兴起一股村上 小说的研究热潮。既有的空间研究成果大都是就小说中的某几个意象进行分析， 也有不少对村上小说中的现实与非现实二元对立空间的比较研究。先行研究中结 合哲学中的空间理论进行分析研究的并不多。对此，还有很大的研究空间。本论 文以空间为研究视点，结合空间理论对村上小说《天黑以后》的空间描写进行分 析、并尝试回答村上春树通过空间想要传达给读者的问题。 首先，在绪论中简单介绍相关空间理论。探讨村上小说空间研究的可行性以 及本论文的研究方法。 在第一章中，分析《天黑以后》中的现实空间即都市空间、家、饮食店、旅 馆、电梯以及村上日常生活空间的陌生化处理。进过分析，可以看到《天黑以后》 中都市对人个性的消解以及都市边缘人物的孤独；主人公承受着家园的失落；饮 食店和旅馆成为主人公心灵沟通和治愈自我的场所。爱丽和玛丽姐妹在停电的恐 怖电梯中一体感。表明人与人之间诚心交流才能完善电梯所代表的的功能性、实 用性现代社会。小说主人公对于现实空间有种隔膜，对日常生活缺乏足够的热情。 主人公的“自我”并未完全确立。 第二章论述《天黑以后》中的非现实空间。首先是电视荧屏中的房间。小说 中爱丽所处的异界是压迫和觉醒的空间。爱丽的觉醒同白川的混沌形成了鲜明的 对比。然后论述了未来的架空都市阿尔法城。作者借此表达了对都市与人类未来 的担忧。摄像机镜头般的视点“我们”则是村上后现代写作手法的一次尝试，同 时也表达出我们打量和关照个体生命，无法介入和参与的无奈。《天黑以后》中 的音乐同场所一起构成了一个不同于现实空间的想象性的空间。音乐暗示了人物 心理和小说主题。 第三章第三空间中，笔者认为第三空间具有两方面的含义。一方面是连接真 实和想象的地方。另一方面是反抗体制和权力的批判性空间意识。小说以镜子这 个联系真实与虚幻的意象来阐释小说人物对于当下自我的不满和对理想自我的 希冀，同时也表现了小说人物的人格分裂和主体性的缺失。第三空间是一种批判 性的空间意识，此章也体现了村上对于空间与权力的思考以及空间与性别、身份 歧视等问题的关注。 空间问题与生存问题紧密相关。对于空间的关注，就是对人生存境遇的探询。 村上在《天黑以后》中表达的空间意识以及对于空间与存在问题的思考，展现了 村上小说的魅力和价值所在。 关键词：村上春树；天黑以后；空间 要 旨 村上春樹は今日の日本文壇の人気作家である。１９８０年代以降、村上春樹 の小説に対する研究はだんだん盛んになった。既に遂げた研究成果には、村上 春樹の小説における空間意象についての論述が多い。また、現実、非現実世界 の比較的研究は少なくない。先行研究の中で、空間理論をいかして分析する研 究が極めて少ない。だから、研究する余地が大きい。本論文において、空間を 研究の視角として、空間理論をいかして、村上春樹の小説『アフターダーク』 の空間描写を分析しょうと考えている。また、村上春樹は空間でいったい何を 読者に伝えがっているのかという問題を解説するしようと思っている。 まず、緒論において、空間にかかわる理論を簡単に紹介する。そして、村上 春樹小説の空間を研究する可能性及び本論文の研究方法を述べる。 第一章において、『アフターダーク』の現実空間つまり都市空間、家、飲食 店と旅館、エレベーター、日常生活空間の不案内を分析する。まず、都市は人 の個性を解消してゆくことが見られる。都市の無名の人の孤独感も映いてい る。次に、主人公の家の喪失感を感じている。そして、飲食店と旅館は主人公 の交流の場所、心を癒すの場所となる。後はエレベーターである。エリとマリ がこの恐ろしい空間でかえて一体感を感じた。人と人との本心から交流するこ とがこの効率性、実用性の現代社会を完備できることを反映している。また、 主人の自我が確立できない。主人公は日常生活に対する情熱が欠かっている。 第二章では『アフターダーク』における非現実空間を論述する。まず、テレ ビ画面に映る部屋と視点を分析する。エリはこの異界で圧迫されて、逆に覚醒 できたのである。エリの覚醒と白川の混沌たる状態を対比することができる。 次に、作者は近未来の架空の都市「アルファブィル」を通じて都市の未来への 心配を表す。最後に、小説の中の音楽と空間との関係を分析する。音楽は場所 と一緒に現実空間と違っている想像的空間を構築することを示す。音楽も主人 公の心理、小説のテーマを暗示することができる。 第三章では、小説の第三空間に着目する。私から見れば、「第三空間」は二 つの意味を持っている。一つは現実世界、非現実世界を結びつけた空間である。 もう一つは体制、権力に抵抗する批判的空間意識である。まずは「鏡」を分 析する。主人公は二元世界を繋がる