文化遗产调查记者会见-足立区.PDFVIP

文 化 遺 蘇 調 産 る 者 査 記 足 会 見 立 の 文 化 「みられる祭り」として、千住では祭礼のときに掛け軸や屏風、盆 栽などを店先など誰でもがみられる場所に飾り、披露していた様子 が大正時代の写真に写されている。 千住地域に伝わる祭礼具や美術工芸品の数々を「大千住展」（２５ 年度）として郷土博物館で展示した。 「大千住展」の波及効果として、地域に継承されていた美術資料の 情報が数多く郷土博物館に寄せられるようになった。 ※大千住（おおせんじゅ）：森鴎外「カズイスチカ」の中に見られる言葉。明治 時代から昭和初期まで、宿駅制廃止に伴い「千住宿」に代わる言葉だったと考 えられる。現在も一部の人が記憶している。 1 ２６年度、大量の舩津文渕（ふなつ ぶんえん）関連資料と千ヶ 崎悌六（ちがさき ていろく）関連資料を借用。調査研究を開始。 千住だけでなく、中川・中央本町などでも美術資料の確認が続いた。 ２７年度の調査件数は９家。調査研究のため、郷土博物館で調査収 蔵の資料は現在およそ８４０点。 2 江戸琳派の酒井抱一の系譜に村越其栄・向栄親子の名も見られる。 村越親子の作品は「千住の琳派」展（２３年度）で紹介した。 谷文晁には、舩津文渕のほかに河内半蔵という足立の人も弟子入り していたことが分かった。 3 酒井抱一宅 谷文晁宅（写山楼） 酒井抱一の極近くに鈴木其一、亀田鵬斎が住んでいる。 谷文晁も同じ下谷に住んでおり、千住に近いことがよくわかる。 4 酒井抱一 光琳百図 光琳百図 縦27.3 ㎝ 横 18.3 ㎝ 雲母（キラ）摺りがよく残っている 光琳百図は、酒井抱一が残した琳派研究の貴重書。 抱一の落款（左ページ）があること、摺りの状態の良さ、表紙の キラがよく残っていることなどから、オランダの資料より良質との 評価を得た。 ※これまではオランダ国立民族学博物館ブロンホフコレクションの ものが最良とされてきた。 5 鈴木其一摺物「歌仙図」