关西大学他非常勤讲师玉井真理子构成1男女共同参画-寝屋川.PDF

寝屋川市男女共同参画審議会 2016.1.20 て 関西大学他非常勤講師 玉井眞理子 −構成− １ 男女共同参画社会を築くことの意義 ２ 男女共同参画基本法について ３ なぜ条例が必要なのか ４ 男女平等思想に関わる国際的系譜：国連の動きから ５ 寝屋川市における民主主義社会構築を目指して ＜男女共同参画社会形成に向けての行政の課題＞ 1 １ 男女共同参画社会を築くことの意義 近年、日本社会において生じているさまざまな社会問題の幾つか （＝高齢者の孤独死、DV 被害、児童虐待、「孤族化」） ⇒行政だけでの対応ではもはや社会問題に対応できない 従来の行政と市民との関係をとらえ直す必要性があることは論を待たない ◎ 「男女共同参画」をすすめるとはどういうことなのか 「市民が支える（開発する）地域社会／国」を築く ⇒長い年月をかけた国際的議論のなかで展開された「市民参加型社会」 （とりわけ発展途上国と先進国との関係において、「開発」とは何かが問われ、 その過程のなかにおいて、女性の地位向上に対する国連の取り組みが方向付けられてきた。） だが現実にはそうした議論のなかで培われてきた肝心の思想が伝えられていない。 →男女共同参画会議基本問題・計画専門調査会（平成２２年７月２３日） 「男女共同参画が必ずしも十分に進まなかった」とする ・日本はジェンダーエンパワーメント指数（GEM）において109 ヶ国中57 位という低い順位 ・働いている女性の６割は、妊娠・出産時に仕事を辞めている ・女性の２人に１人は非正規雇用である 基本法施行後１０年間の反省（男女共同参画会議基本問題・計画専門調査会） なぜ男女共同参画が十分に進まなかったか ① 固定的な性別役割分担意識が未だ根強く、解消に対する取り組みが不十分 ② 男女共同参画はあらゆる人々の課題であるにもかかわらず、働く女性のみの課題として認識さ れることも多く、また男性の意識が低く、家庭内等の「小さな」課題ととらえられがちで、地 域などで関心のある人々が学習をしてもそれが社会全体の変革にはつながらなかった。 ③ 男女共同参画社会を実現しようとする強い意志と推進力が不足していたため、強力なリーダー シップが不足していたほか、男女共同参画を進めることが経済や社会全体の活性化につながる という意識が、各主体のリーダーに不足していた。 ④ 雇用・就業状況の変化や家族、地域の変容等に対応したセーフティネットが不十分であったた め、経済・雇用情勢の急激な変化によって様々な困難に直面する人々が増加したほか、出産子 育て等により離職せざるを得ない女性も多いといったM 字カーブ問題の解消、長時間労働の抑 制などの成果につながらなかった。 ＊果たしてこのような反省でいいのだろうか？ →市民参加型社会の仕掛けができていないことの反省が見られない ここで扱うテーマ 一、男女共同参画をすすめるとは、実は新たな市民社会の形成可能性を切り拓くこと 二、条例を形だけのものに終わらせないためにはどうすればよいかの方法論 2 2 男女共同参画社会基本法について ○男女共同参画社会基本法（1999.6.23.我が国第17番目基本法）の５つの基本理念 ① 男女の人権の尊重 男女の個人としての尊厳を重んじ、男女の差別をなくし、男性も女性もひとりの人間とし て能力を発揮できる機会を確保する必要があります。 ② 社会における制度又は慣行に