关于战时日本军队杂志《兵队》的考察_.pdf

目次

第1章序論1

1.1課題説明1

1.2問題意識1

1.3先行研究3

1.3.1雑誌『兵隊』について3

1.3.2戦場宣撫について6

1.3.3日本占領時期の広東について7

1.4研究現状8

1.5研究価値9

1.6研究方法10

第2章『兵隊』背景と意図11

2.1創刊の背景11

2.2創刊の意図12

2.2.1.統治秩序の安定12

2.2.2.戦場思想の管理13

第3章『兵隊』の構成と作者15

3.1『兵隊』の構成15

3.1.1政経論説類15

3.1.2見聞感想類16

3.1.3知識娯楽類17

3.1.4そのほか18

3.2『兵隊』の「作者」19

3.2.1.第二次世界大戦時期の作者19

3.2.2.『兵隊』への投稿が多い作者21

3.2.3.『兵隊』の作者の文化素養24

3.2.4.『兵隊』の有名な作家25

3.2.5.兵士である作者の身分27

第4章『兵隊』の虚と実――作品と現実29

4.1「大東亜共栄圏」の構築29

4.2天皇制ファシズム体制39

4.3敵の醜悪化43

4.4広東での細菌戦46

第5章『兵隊』における写真と漫画52

5.1カラー絵52

广东外语外贸大学GuangdongUniversityofForeignstudies

第1章序論

1.1課題説明

1938年10月21日に、中国広東広州は日本の侵略によって陥落した。広

州が日本に占領されていたのは、1938年から1945年の解放までの約6年

間である。これは広東省の近代史における大きな災難であった。近現代、

日本の侵略活動は文化の移植と侵略を伴うことが多い。特に、前世紀にお

いてメディアが未発達だった状況で、雑誌は重要な情報と世論を獲得する

手段として、比類のない文化的プロパガンダの役割を果たしていた。『兵

①

隊』は1939年5月1日に創刊され、第二次中日戦争が勃発した後に発行

された雑誌である。前線兵士の手記、座談会、戦場での風物詩などをスケ

ッチ的に掲載し、伏せ字を使わずに比較的率直に、当時の戦争や戦後の社

会生活などを描いている。『兵隊』は「検閲なし」で出版できると主張し

ていた。

然しながら、『兵隊』が誕生した時代背景はきわめて複雑である。筆者

は「完全自由」について疑問を呈し、「完全に自由に執筆できる」と主張

する『兵隊』が実際には、その内容が日本天皇制ファシズム体制の統治に

よって制限されるのではないかと疑問に思う。言説が権力にどのように影

響されるかという観点から、『兵隊』を考察していきたいとしている。

本研究課題は、兵士の執筆活動が日本軍国政府の権力とどのように絡ん

でいるかという論点をめぐり、その時代の関連資料と照合しながら分析を

展開していこうとするものである。まず、『兵隊』の創刊背景、内容の構

成、作者の身分などをこの雑誌から収集し、それを整理して全体像を把握

する。そして、『兵隊』と他の資料で提示された歴史のイメージを比較し、

どのような齟齬があるかを指摘する。また、その齟齬が形成された理由に

ついても、『兵隊』雑誌の言論構築と権力との関係を分析し、考察してい

きたい。他の文献資料を裏付ける証拠として、『兵隊』が如何に日本天皇

制ファシズム体制の統治に結びついているかを説明する。

1.2問題意識

従来、国内の研究では、中日戦争時期に日本が中国植民地や占領地の世

①雑誌『兵隊』は兵士を受容者にする雑誌である。日本語の「兵隊」は中国語の「士兵」、「军人」、

「军队」に相当する。

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