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群馬県立産業技術センター研究報告（２０１０） 簡易的なサイト特性評価方法に関する研究 中村圭介 Study of simple evaluation method for characteristics of test site Keisuke NAKAMURA 現在、電子機器の増加により、高周波ノイズを放射する機器も増加 している。これに伴い、電波暗室 及び EMC 設備を用いた EMC 試験の需要が増加てお り、設備を管理する側にとっては試験精度を保つ ことは重要である。東毛産業技術センターにおける電波暗室及び測定系は、定期的に点検、校正が行わ れているが、設備の校正周期間中のそれらの性能は未評価である。本研究では、シグナルジェネレータ 及びスペク トラムアナライザを制御することにより、校正周期間中における測定系の簡易的な定期点検 法を検討 した。 キーワー ド：高周波ノイズ、EMC 試験、精度 Recently, the number of equipment that radiates high frequency noise has been increasing, because of the spread of electronic equipment, it is important for manager of EMC equipment to maintain the test accuracy. EMC equipment of Tomo Industrial Technology Center is periodically calibrated. Nevertheless, the performance of the system between the calibrations has not been evaluated. The purpose of this study is to simplify an evaluation method of the test site in order to maintain the accuracy. Keywords ：high frequency noise, EMC test, accuracy １ は じめに も需要が多い試験である。そのため、電波暗 室及び測定系の精度維持が重要である。 近年、 さまざまな製品に電子機器 が搭載 さ ここで各試験場の校正状況及び 日常点検の れていることにより、EMC の規制 も徐々に 実施状況について表 1 に示す。東毛センター 厳 しさを増 してお り、EMC 試験は必須 とな の EMC 設備 もほぼ毎年校正は行っているが、 ってきている。国内では VCCI （情報処理装 日常点検の評価 を独 自で行ってお く必要があ 置等電波障害 自主規制協議会）な どが情報機 る。 器の電磁波規制を行っている。また電気用品 本研究では、簡易的に試験設備 を評価す る 安全法においても法的に規制 を行っている。 方法を検討 し、センター独 自の定期点検法を そんな中、各企業は国内外の規格に適合す る 検討す る事を 目的 とす る。 ように対策 を行い製品を出荷 している。製品 出荷前には認定試験場にて適合試験に合格す 表 1 各試験場調査結果 る必要があるが、認定試験場での度重なる試 校正 ・点検周期 日常点検 独 自の FM 帯域の電波発 験は企業の負担 も大きい。当センターで