芥川文学中的“恶女”形象 ——以《偷盗》、《袈裟和盛远》、《丛林中》为中心.pdfVIP

论 文 摘 要 芥川分类描写了如“圣洁的愚人”系谱、“母亲”系谱等各种人物形象，而 基于这些不同系谱的作品群分类进行研究是芥川文学界的一个经常性现象。芥 川文学又尤其以其中的女性形象呈现多样性，而在对于芥川文学中的女性形象 的探讨中，特别是关于恶女人物形象的研究一直是研究家们讨论的焦点。 《偷盗》中的沙金、《袈裟和盛远》中的袈裟、《丛林中》中的真砂一直以 来被恶女论定论为手上沾满鲜血的恶女，这可以说是芥川文学研究史上一个比 较明显的倾向。但是，近几年来，对于这种“恶女论”持反对意见的“非恶女 论”学说有增多趋势，恶女论与非恶女论的论争在文学界展开了。这类论争能 够从不同视角挖掘作品，加深对文学作品的把握程度。恶女论与非恶女论的论 争同样能够加深关于芥川文学中女性形象的研究，也对芥川文学中其他人物形 象以及周边文学的研究有着深远意义。 本论文针对把上述三名女性归为恶女的恶女论诸论的问题点进行考察，总 结归纳其论据的相似点，并结合对非恶女论研究的参考，基于作品展开对恶女 论论据准确性的探讨。本论文通过对三部作品的深层解读，探讨了表面上看似 恶女的三位女性是否是真的恶女；并在对文本的考察中，一方面防止过于偏向 作品中登场的男性们的视线，另一方面也不排除对男性形象的考虑，挖掘了潜 1 藏在文本背后的三人的新形象，同时进一步跳出恶女与非恶女的框架中，对是 否能够将她们作为同一类型的作品人物、是否能够将她们定义为芥川文学中同 一种女性形象进行了探讨。 本论文认为，沙金、袈裟、真砂这三名女性虽然也有各自自私自利的一面， 但把她们归入“恶女”类型是有失偏颇的解读方式。的确，从男性人物的角度 出发的话，这三名女性很容易被解读成“淫荡”、“不知廉耻”、“背信弃义”的 “恶女”，然而这些无非是呈现在作品表层的性质而已。她们三位追求爱，为了 维持爱而表现出的主动姿态以及她们对男性视线和被爱与否的过度挣扎和执 拗，导致了她们走向悲惨的结局。但是，她们身上无一例外地体现了对爱的持 续性、恒久性积极争取女性形象，也正是她们这种对爱的理想主义人生观和对 男性的依赖心把她们引入灭亡。 最后，本论文总结概括了《偷盗》中的沙金、《袈裟和盛远》中的袈裟、《丛 林中》中的真砂在作品表层呈现的外部性质并挖掘了其潜藏在作品深处的内部 关联性，得出结论认为：将沙金、袈裟和真砂这三位女性归入恶女行列是片面 的，三人的相似点表明她们具有依附于男性、追求爱的永恒的可悲女性这一共 性，能够将其归纳为同一类型的女性形象。 关键词：恶女论；非恶女论；女性形象 2 論 文 概 要 芥川文学では＜聖なる愚人＞の系譜や＜母なるもの＞などのような種々のタイプの人 物が描かれている。それぞれの系譜の作品群について研究を進めるのは芥川文学研究界 でよく見られる現象である。芥川文学に登場した人物の中で、特にその女性人物が多様 な性質を呈している。その中に、「偸盗」の沙金、「袈裟と盛遠」の袈裟、「藪の中」の真 砂達が、手を血で汚すことを強いる＜悪女＞として扱われた事も、芥川文学の研究上、 無視できない傾向である。しかし、近年「悪女論」に反対する学説が増加の傾向にある。 「非悪女論」を旨とする学説が際立ち、悪女論と非悪女論の論争は続けてきた。このよ うな論争は各視角から作品を掘り、文学作品についての把握を深める役割を果たしてい る。悪女論と非悪女論の論争も芥川文学における女性像を深く研究し、さらに芥川文学 における他の人物像及びその周辺文学の研究に値がある。 本論では、上記三名を悪女として扱われた視点から悪女論の緒論の問題点を考察し、 その論拠の共通点をまとめ、非悪女論の研究も参考とし、作品に追いながら、悪女論の 論拠の妥当性を検討した。本稿は、三つの原作についての深層解読を通じて、表層的に 悪女と描かれている彼女らが果たして＜悪女＞であるかどうか、さらに、悪女と非悪女 の枠組みを飛び出し、彼女らを同じタイプの人物と扱い、芥川文学における女性像の一 種として定義できるかどうかについて検討した。