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蛋白溶解酵素による癈蝉の実験的研究 S｡　Ｈａｋｕｇａｗａ:ExperimentalStudies on Itching Caused by Protease. 　　　　　　　　　　　　　　　　伯　川　　貞　雄木 　　　　　　　　　　緒　　　言 ゲｙ末 　癈探が皮膚の疼痛神経終末により受容されることは一 　2.　トロソビソ＝持田製薬製牛血トロソピソ末 般に認められ, 3i Rothman, Graha・)，山碕5)壮臨床 　3.ペプトソｚ共栄製薬製亜鈴ペプトン未，又は小宗 的浅岸の多い皮膚組織内，殊に表皮内に於ける化学的 化学虫品製ペプトソ末 刺戟によつておこるとしjその化学的刺戟物質を癈憚物 　4.バリダーゼ：武田薬品工業製125,000単位 質と呼ぶことにして，その主要な康原物質は蛋白代謝産 　　　　　　　　　　実験方法， 物を指摘することか出来ると述べ，アミノ酸，ポリペプ 　　1.　蛋白溶解酵素調製法及びその力価判定法 チード，蛋白質(蛋白分解酵素を含む),ヒスタミン，ア． 　人血清或はモルモット血清等２ Vol. に10％ペプトソ セチルコリン，リボ核酸等をそれに所属させ得るとして 水溶液0.4Vol.或はバリダーゼ1,250～2,500単位/CCを加 いる．生体内に於てこれら蛋白代謝に蛋白溶解酵素が え攬排し，２分後蒸溜水を加えて48 Vol.とし，これに 関貝していることは種々の実験6)7)8)9)により明らかであ 0.5％酷酸水溶液を加えてPH 5.2～5.4とし,遠心(5,000 る。 ｒ･p.m. 3分)により得た沈澱にPH 5.2～5.4酷酸水溶液 　Ungarは炎症を組織蛋白の崩壊によりおこることを 　200ccを加えて遠心し，生じた沈澱物をPH 7.4燐酸緩衝 主張し，その発現因子を蛋白溶解酵素の活性化に求めて 生理的食塩水に溶解し，遠心C5,000r･p.m. 3分)後そり いる．最近Shelley及びＡｒtｈｕｒll)･12)･13)は癈原は蛋 上清を得た，かくして得た蛋白溶解酵素力価はフィブリ 白溶解酵素によりおこることを実証し叉推論している. ノーゲソ消化法により測定した．即ち，蛋白溶解酵素溶 Cormiaも同様な見解を発表し．浅原の発生機序に蛋 液0.2ccをPH 7.4燐酸緩衝生理的食塩水で倍数稀釈系列 白溶解酵素を重要覗している．即ち，浅原の発生を蛋白 をつくり，燐酸疹衝生理的食塩水にとかした0.2%フィ 溶解酵素学的に解明せんとしている．生体内の蛋白溶解 ブリノーゲン溶液0.2cc宛加え，37°C, 30分加温後100 酵素は血清，白血球，皮膚をはじめとし，各種組織に含 u/ccトロビン生理的食塩水溶液２滴宛滴下し，37°C， 30 有され，これらは組織障碍により遊離されるキナーゼ5) 分加温判定した．即ち，フィブリン塊の全然認められ 或は細菌性キナー七16)にこ丿活性化されてくるか，その ない最高稀釈(2倍)試験管中には蛋白溶解酵素１単位 蛋白溶解酵素によりおこる康津こ)発現機序についての実 　(ｕ)を含有すると定義し，それよりも稀釈度の低い試 験には未だ接しない． 験管中には夫々　21，22，23……単位の蛋白溶解酵素を有 　著者は人血清，モルモット血清を主体とする各種動物 するので，稀釈しない元０蛋白溶解酵素溶液0.2cc中に 血清よりバリダーゼ(ストレプト争ナーゼ)或はペプト は２゛単位を有し，従ってその1CC中には2･χ5単位を ン賦活法により血清蛋白溶解酵