生物代謝のスケールアップ 個体から生態系へ.pdfVIP

日本生?学会? 63 : 113 - 123(2013) 代?スケ?リング理?:?体生理と生?系をつなぐ?合的アプロ?チ 特集 2 生物代?のスケ?ルアップ:?体から生?系へ 1 2 福森香代子 ?奥田 ? 1 国立?境研究所 生物?生?系?境研究センタ? 2 京都大学生?学研究センタ? Scaling organismal metabolisms from individuals to ecosystems 1 2 Kayoko Fukumori and Noboru Okuda 1 Center for Environmental Biology and Ecosystem Studies, National Institute for Environmental Studies 2 Center for Ecological Research, Kyoto University 要 旨: 生 物 代 ? の サ イ ズ ス ケ ? リ ン グ ? は、 生 物 学 に お け る 最 も 普 遍 的 な ? ? の 一 つ で あ る。 近 年、 ? 体 の 代 ? を 生 ? 系 レ ベ ル に ス ケ ? ル ア ッ プ し て 生 ? 系 の ? 造 と ? 能 の ? ? を 理 解 す る ? み が 注 目 さ れ て い る。 本 稿 で は、 ス ケ ? リ ン グ ? を 用 い た 生 ? 系 代 ? に ? す る 理 ? 的 ? ? み と ? ? 研 究 を ? 介 す る。 特 に、 生 ? 系 代 ? を ? 定 す る 主 要 因 と み な さ れ て い る 生 物 群 集 の 体 サ イ ズ 分 布 が 生 ? 系 代 ? に 及 ぼ す 影 ? を ? ? す る 我 々 の ? ? 的 研 究 の 概 要 を ? 介 す る と と も に、 そ の ? ? ? 果 か ら ? え て き た 新 た な 理 ? の 展 ? に つ い て 考 察 す る。 最 後 に、 生 物 代 ? を マ ク ロ 生 ? 学 の ? 点 か ら 理 解 し よ う と?みる「生?学の代?理?」の将来展望について述べる。 キ?ワ?ド:マクロ生?学、生?学の代?理?(MTE) 、生?化学量?(EST) 、生?系代?、スケ?リング? 生 物 の 体 サ イ ズ に ? す る 代 ? 速 度 の ? き が 3/4 に な る 生物学の普遍? 理 ? 的 根 ? に つ い て は ? い ? ? ? さ れ て き た が、 ? 在、 生物学で最も普遍的な??(r ule)は何であろうか。ネ 最有力候?となっているのは West, Brown, Enquist による ズ ミ や 植 物 の ? 生 の よ う な 小 さ な 生 物 か ら ク ジ ラ や セ コ フ ラ ク タ ル 理 ? に 基 づ く ? 明 で あ る(W est et al. 1997) 。 イ ア に 至 る 巨 大 な 生 物 ま で、 あ る い は、 肉 眼 で 捉 え る の West et al.(1997)は、生物体内で代?物?(M etabolite) が ? し い バ ク テ リ ア や 原 生 ? 物 か ら、 ミ ト コ ン ド リ ア や を ? 搬 す る 循 ? 器 系( 血 管 な ど ) が 次 々 と 枝 分 か れ す る 27 呼 吸 ? ? 合 体 の よ う な 分 子 化 合 物 ま で 体 サ イ ズ の 10 ? ? ? 的 な フ ラ ク タ ル ? ? 造 を も つ こ と に 着 目 し、 こ の 物 の ス ケ ? ル で 成 り 立 つ 代 ? の サ イ ズ ス ケ ? リ ン グ ? は、 ? ? 送 ネ ッ ト ワ ? ク の 物 理 的 制 ? に よ っ て、 各 ? 胞 に ? お そ ら く 生 物 学 の 中 で 最 も 普 遍 性 が 高 い ? ? の 1 つ と 言 搬 さ れ る 代 ? 物 ? の 供 ? 速 度 が 体 サ イ ズ の 3/4 ? に 比 例 っ て よ い だ ろ う。 代 ? の サ イ ズ ス ケ ? リ ン グ ? と は、 生 し て ? 少 す る こ と を 理 ? 的 に ? い た。 こ の 理 ? は、3 人 物 の 代 ? 速 度 が 体 サ イ ズ の 3/4 ? に 比 例 し て ? 加 す る こ の 著 者 の 名 前 の ? 文 字 を と っ て「W BE 理 ? 」 と 呼 ば れ て とを示す???で、 Kleiber (1932) が最初に提唱して以来、 いる(W