酸アルカリ性の水溶液指導案.docVIP

中等学校理科1分野学習指導案 1班　　2011,11,12 対象　中学１年生 本時の単元名：酸性?アルカリ性の水溶液 本時の教材観 酸性とアルカリ性の水溶液を色の変化から分類する指示薬としては、フェノールフタレイン液やＢＴＢ溶液などが挙げられる。今回はそれらの指示薬よりも身近で扱いやすいムラサキキャベツから抽出した色素液を用いて酸性とアルカリ性の水溶液の分類を行う。ムラサキキャベツに含まれる色素はアントシアニンであり、アントシアニンはpH変化によって色調が変化し、酸性では赤色、中性では紫、アルカリ性では青～黄色となる。この色調変化を利用すると、様々な溶液を簡単に酸性、中性、アルカリ性に分類できる。 本時の指導観 はじめに普段使っている洗剤などの身近な溶液を酸性?中性?アルカリ性に分類することにより、生徒の興味を引き付ける。そして最後に酸性水溶液とアルカリ性水溶液の性質を確認し理解を深めさせる。なお、酸性水溶液とアルカリ性水溶液を混ぜると組み合わせによっては有毒ガスがでるので取扱いには十分注意する必要がある。 本時の目標 酸性?中性?アルカリ性の水溶液を加えることによって指示薬の色がどのように変化するのかが分かる。 酸性水溶液?アルカリ性水溶液の性質が分かる。 本時の準備物 １クラス,５班分 ?ムラサキキャベツの抽出液　?抽出液に加える試薬（9種類,パイプユニッシュ、アクロン、衣類用ハイター、マジックリン、ベーキングパウダー、酢、レモン汁、食塩水、水道水）　?透明コップ（抽出液を入れる,15個）　?割り箸（溶液を混ぜる,５膳）　?タレビン（試薬をいれる,15個）　?プリント（5枚） 展開計画 段階 学習内容 教師の活動 生徒の活動 留意点 導入 10分） 酸性?アルカリ性溶液についての復習。リトマス紙の色の変化。（時間があれは酸とアルカリの名前の由来） ?小学校で学習した、酸性?アルカリ性水溶液に対するリトマス紙の変化を復習させる。 ?発問に答える。 ?説明を聞く。 実験 20分 ムラサキキャベツの抽出液を用いた酸性?アルカリ性水溶液の分類　 ?1班に、抽出液の入った透明コップ3つ、試薬の入ったタレビン３つ、割り箸一膳、プリント1枚を配る。 ?実験の説明を行う。 ?生徒に質問がないか聞く。 ?それぞれの班のテーブルを回り、実験がきちんと進んでいるか確認する。 ?実験結果をプリントに記入させ、試薬などを片付けさせる。 ?各班の代表に結果を発表させる。 ?各班の結果を黒板にまとめる。 ?酸性?アルカリ性水溶液を加えたときの抽出液の変化を理解させる。 ?実験材料を教卓に取りにくる。 ?説明を聞く。 ?質問があれば聞く。 ?実験を行う。 ①抽出液のカップにタレビンに入っている試薬をそれぞれ加え、割り箸で混ぜる。 ②水溶液の色の変化を観察し、プリントに記録する。 ③色の変化からその水溶液の液性を判断する。 ④使った試薬などを片づける。 ?板書をプリントに写す。 ?タレビン3つには、酸性、中性、アルカリ性それぞれの水溶液を入れておき、1班で３つの色の変化をすべて見られるように配慮する。 ?割り箸はあらかじめ１膳を４つに折って分けておく。 ?ベーキングパウダーは抽出液に溶けにくいので良く混ぜさせる。 ?酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜると組み合わせによっては有毒ガスがでるので混ぜさせないように十分注意する。 ?試薬で遊ぶ可能性があるので実験終了後、速やかに片付けるよう促す。 まとめ 10分） 酸性?アルカリ性水溶液の性質 ?実験結果を踏まえ、酸性?アルカリ性水溶液の性質を理解させる（実験で明らかにした性質以外の性質も理解させる）。 ?時間があれば宿題を出す。（身の回りにある洗剤などの成分表示を確認し、酸性?アルカリ性水溶液を見つける。） ?説明を聞く。 ?プリントの空欄を埋める。 プリントに対応した板書をする。 ７．本時の評価 ?ムラサキキャベツの抽出液が酸性?アルカリ性水溶液によってどのように変化したかが分かったか。 ?板書にまとめた、酸性?アルカリ性水溶液の性質をそれぞれ理解したか。 1