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大規模地震に対応した消防訓練マニュアル ＜目次＞ Ⅰ．本マニュアルについて １．目的 ２．対象 ３．基本的考え方 ４．マニュアルの運用方法 ?????? ?????? ?????? ?????? ?????? １ １ １ １ ３ Ⅱ．訓練の流れと具体的訓練内容 １．大規模地震時対応の訓練の流れ ２．具体的な訓練内容 ?????? ?????? ?????? ５ ５ ６ （別表）各段階の対応行動（例） ?????? １０ （別紙） 訓練２：情報伝達?指揮統制訓練の実施要領 ＜Ⅰ．本マニュアルについて＞ １．目的 本マニュアルは、防火対象物の関係者に対し、大規模地震等が発生した場合の自衛消防活動等に習熟させるとともに、併せて自衛消防組織体制の見直し?検討の資料を得るための訓練方法の概要及び留意事項を示すことを目的とする。 ２．対象 （１）本マニュアルの記述範囲 本マニュアルは、大規模地震発生時の自衛消防活動における対応事項（応急対応及び二次被害防止活動）を対象とする。 （消防計画上は、「第３章　応急対策的事項　第１節　共通的事項」及び「第３節　地震対応」に該当する事項が主な対象となる。） （２）対象者 自衛消防組織及び従業員（管理職、派遣社員を含む） （３）対象期間 大規模地震発生から自衛消防組織が活動し、消防隊に活動が引き継がれるまでとする。（大規模地震発生に対応した初期対応、及びその後の自衛消防組織の行動について行うものとする。） ただし、訓練ごとの具体的な対象期間は、個別に設定することとする。 （留意事項） ?具体的な訓練の対象については、各事業者が作成した自らの被害想定をもとに検討する。 ?本マニュアルが対象とする訓練では、自衛消防活動に係る訓練が主な内容であり、ＢＣＰや、帰宅困難者対応等に係る内容は含めない。既にそれらに係る対応策を各事業所において策定している場合は、各事業所の実情に応じ、それらとの整合性を確保する必要がある。 ３．基本的考え方 （１）訓練に必要な要素 訓練を効果的なものとするためには、「目的」「方法」「目標」の３つの要素が必要であり、これらの要素を連携させることが重要である。 ①目的 訓練の立案に際しては、明確かつ適切な目的を設定する。 訓練の目的としては、次のものが考えられる。 ○個人の能力を向上させる。 （個人、指導者、社員、等） ○組織の対応行動を向上させる。 （組織の対応手順、相互連携等の習熟等） ○個人や組織の対応能力をソフト面及びハード面から検証する。 （ソフト面：個人や組織の運用能力、計画、規則等、ハード面：装備品、備蓄品等） （留意事項） ?何のために訓練をするのかを明確にする。 ?複数の目的を組み合わせても、効果が阻害されないと判断できる場合は、複数の目的を組み合わせることにより、訓練の効率化を図る。 ?反復により能力を維持するとともに、種々の試みにより能力向上を図る。 ②方法 訓練計画の立案に際しては、訓練の目的に応じた訓練方法を選択する必要がある。訓練方法の種類には、その分類により以下のようなものがある。 ○形態による分類 ?実働訓練：実際の活動による訓練 ?シミュレーション訓練：想定を与え実施したものとして行う訓練 ?座学、等 ○ねらいによる分類 ?手順を確立するための訓練 ?判断力を育成するための訓練、等 ○訓練対象による分類 ?個人を対象とした訓練（個人の技量を向上させる） ?組織を対象とした訓練（組織的に活動能力を向上させる）、等 （留意事項） ?訓練においては、目的により、その方法が異なることから、どのレベルを対象に、どのような能力を向上させるのか、何を検証するのか等を明確にした上で、最適な方法を選択することが重要である。 ?災害時の心理状況等に鑑み、努めて実際の状況に近い状況付与となるようにする。 ③目標 訓練の立案に際しては、努めて訓練ごとに狙いを定め具体的に到達すべき目標（到達レベル?能力等）を設定する。 （留意事項） ?目標は、訓練の目的、訓練対象者、訓練時間や訓練回数等の状況に応じて変化するため、訓練ごとに目標を設定することが重要である。（１回の訓練ですべての目的を達成することは困難であるため、訓練ごとの目標を明確にする必要がある。） ?はじめから高い目標を設定せず、訓練対象者のレベルに応じて段階的に訓練目標を設定する。 （２）地震特有の対応行動 地震発生時においては、火災のみの発生時に比べ、対応に以下のような違いが見られることから、これらに留意した行動をとることが重要である。 ①大規模地震の場合、地震被害が増加す