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PAGE  PAGE 20 「体積」（６年） 大島?柳井?熊毛?光地区　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅰ　課題 算数で「考える力」を育む ～子ども一人ひとりが自分の考えをもつ授業の工夫～ Ⅱ　課題について 　算数で「考える力」を育むためには、授業の中で課題意識をもち、意欲を持続させながら学習に取り組み、表現方法を工夫して子ども同士で交流し合うことが必要であると考える。１時間の授業の見通しが持てるように課題を設定し、算数的活動を取り入れることが学習意欲の持続につながる。自分の考えは、言葉、図、式などで表現することで確かなものにすることができ、それを子ども同士で話し合って考えを練り上げていけば、考える力は伸びていくで???ろう。 　子ども一人ひとりに自分の考えをもたせるためには、個の学習の時間を確保するとともに、それを充実させることが大切である。そのためには、既習事項が生かされることに気づかせたり、具体物を準備してその操作活動をさせたりするなど、教師が適切な支援をすることが必要である。また、他者との関わりを通して、自分の考え方を確認したり、修正や補強したりしながら、自分の考えをさらに高めることができるように時間を確保することも大切である。 Ⅲ　指導案　 第６学年　算数科学習指導案 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　指導者 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光市立光井小学校 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６年２組担任　湊谷道彦 １　単元名　　体積 ２　単元について 本学級の児童は、算数学習に目的意識をもってまじめに取り組み、できる喜び、わかる喜びを感得して、今後の学習に意欲をもって取り組もうとする児童が増えてきている。数量や図形についての知識?理解力に優れている児童も多い。操作活動を取り入れた学習には興味をもって取り組み、それを基に学習を進めると考えやすいようである。既習内容を基に自分の考えを筋道を立てて説明する児童や、それを真剣に聞き、自分の考えを深めようと努力する児童がいる反面、自分の考えがもてても、それをわかりやすく筋道を立てて説明することができない児童が多い。また、算数に対して苦手意識があり、自分のやり方に自信のもてない児童もいる。 　　　これまでの学習を通して、児童はかさや面積の普遍単位については理解している。面積については、その意味を理解したり、正方形や長方形、三角形などの面積を公式を用いて求めたりすることのできる児童は多く、それを応用して複合図形の面積を求めることも概ねできる。体積については、三次元の広がりがあるが、操作活動を通して直方体や立方体の求積については理解できるであろう。立体の学習では、見取り図や展開図を描いたり、方眼紙で立体を作ったりと、楽しんで取り組むことができた。しかし、空間認知の難しい児童もおり、見取り図にお いて、垂直や平行な辺がとらえにくく、実物と対応させながら確認するとやっと理解できた。今回も、見取り図では複合立体を切り取ったとき、縦、横、高さの長さをとらえにくいことが予想される。　　　 　　　これまでに児童は、３学年でかさの単位?、?、mlを知り、測定の仕方や意味を学習してきた。４学年では、二次元の広がりとして面積の学習を行い、面積の単位?、㎡、?を知り、正方形や長方形の求積をし、５学年では、４学年での面積の学習を基にして、三角形や平行四辺形、円の求積について学習してきた。 　　　本単元は、もののかさも面積などと同じように、単位の大きさを決めるとそのいくつ分として数値化してとらえることができるなど、体積の意味、その単位?、?や測定の意味を理解し、直方体や立方体の体積を求めることができるようにすることを主なねらいとしている。 　　　学習の中で、１?の立方体を積み重ねて直方体や立方体を作ったり、体積の大小を比べたりする活動を行うことは、量感を育てることにつながると考えられる。また、具体物を操作したり、図に描いたりして考えることができるので、自分の考えを筋道を立てて説明する力を育てるのに適している。 　　　そこで、指導にあたっては、つぎのような点に留意していきたい。 　　○　四角形の複合図形の面積を出すために、図形を分割したり付け足したりするという既習事項をプリント学習などによりしっかり定着させてから本単元に入る。 　　○　１?の立方体の積み木を積んだり、積み木の数を数えたりするなど具体物を用いた活動を取り入れ、量感を大切にして理解させていきたい。 　　○　実際に１０００?の直方体や１?の立方体をつくる活動