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PAGE \* MERGEFORMAT37 平成28年度地熱発電技術に関する委託研究 「地熱貯留層掘削技術」 業務報告書 平成29年3月 委託　独立行政法人 石油天然ガス?金属鉱物資源機構 受託　三菱マテリアル株式会社 　　　株式会社クリステンセン?マイカイ 　　　国立研究開発法人産業技術総合研究所   ＜目次＞ 1.　はじめに 1 2.　平成28年度の研究成果 2-1　PDCカッター試作 2-1-1　PDCカッター素材の焼結条件検討およびPDCカッターの製作?加工 2-1-2　PDCカッターの性状分析 2-1-3　PDCカッターの基礎評価 2-2　PDCビット試作 2-2-1　71mm×44.8mmコアビット製作 （１）71mm×44.8mmコアビット製作 　今年度は開発した8-1/2PDCビット（カッター直径13.44mm）による現場実証試験を実施するために、その前段階として図2-1に示すような直径11mmのPDCカッターを装着した71mm×44.8mmコアビットを5本製作した。昨年度の66mm×44.8mmコアビットと比較して、外径側のみ66mmから71mmに拡大させ、内径及びカッター配置等については66mmコアビットと同じ設計仕様とした。 図2-2-1　71mmコアビットの形状 2-2-2　ビット中央部にコニカルカッターを配置した小孔径PDCビットの開発 　PDCノンコアビット（全断面掘削ビット）では、ビット中心部に至るに従ってその周速は著しく低下し、その中心部は理論上0となる。その結果、中心部領域におけるPDCカッターの切削性が損なわれて、ビットの掘削性能を低下させる原因となっている。新たな技術（2010年/US7694756, 発明者David R.Hall）として、ビット中心部に半球体や円錐形状の先端部を有する圧子状要素を配置し硬岩層におけるカッターの切込み深さ制限機能やビットのスタビライジング機能を向上させるものがある。そして、圧子状要素としてコニカル形状のPDCカッターを配置する場合には、ビット中央部付近の切削されない岩石を集中荷重によって効率的に破壊して掘削効率が改善される。 ビット中心部に配置されるコニカルカッターの掘削性能における効果を検証するため、3-7/8PDCビットにおいて、コニカルカッターが無いもの（図　　参照）、PDCコニカルカッターを配置、超硬製コニカルカッターを配置（図　　参照）した3種類を製作した。★3丁のコニカルビットの写真は入りますか？ 図2-2-2　3-7/8PDCビット(コニカルカッター無し) 図2-2-3　3-7/8PDCビット(コニカルカッター有り)とカッター形状 表2-2-1　3-7/8PDCビットの仕様概要 コニカルカッター 無PDC コニカルカッター付超硬 コニカルカッター 付ブレード数444PDC カッターサイズφ13.44φ13.44φ13.44エクス ポージャー5.4mm5.4mm5.4mmプライマリー数111010ゲージ444バックレーキ角度15° (ゲージ部25°)15° (ゲージ部25°)15° (ゲージ部25°)コニカル　　　カッターサイズ無φ12x17.54φ12x17.54エクス ポージャー無7.54mm7.54mmOD GA超硬チップ + ナチュラルダイヤ超硬チップ + ナチュラルダイヤ超硬チップ + ナチュラルダイヤウォーターホール数-サイズ4-φ84-φ84-φ8ノズル付 エリア0.31 in20.31 in20.31 in2 2-2-3　8-1/2PDCビットの開発 (1)平成27年度に室内掘削試験を実施した6-1/4PDCビット、並びに支給された海外製ビットのデザインの検証 (a) IADCコードM433のBHI製8-1/2ビットの検証 　地熱井掘削現場における実証試験を念頭にやや硬い地層用に区分されるIADCコードM433のBaker Hughes Incorporated (以下、BHIと呼ぶ)製8-1/2（メーカー呼称：HCD408）ビットに対して、次に挙げるデザイン面の特徴を抽出し、それらによる効果を想定した。 ①ゲージ部が長いことで掘削時の安定性が増し、ビット刃部における振動や衝撃力の抑制作用が働いてカッターの保護効果が期待できる。 ②切削作用の小さいコーン領域の刃面に配置されたPDCカッターの突出代（以下、エクスポジャーという）が小さいことで、カッターの損傷が抑制できる。 ③プライマリーカッターのバックレーキ角度が-20°と比較的鈍角であるため、カッターの耐久性やビット寿命の