滋賀県離島振興計画.PDFVIP

滋賀県離 島振興計画 (平成 ２５年度～平成 ３４年度) 滋 賀 県 目 次 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１ １ 現 況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２～３ （１）島の概況 （２）人口等の推移 ２ 振興の基本的方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４ ３ 施策の方向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５～12 （１）交通通信の確保 （２）産業の振興 （３）雇用機会の拡充および就業の促進 （４）生活環境の整備 （５）医療の確保 （６）介護サービスの確保および高齢者福祉等の増進 （７）教育および文化の振興 （８）観光の開発 （９）地域間交流の促進 （10）自然環境の保全および再生 （11）エネルギー対策 （12）国土保全および防災対策 （13）人材の確保および育成 （14）その他離島振興に関し必要な事項 は じ め に このたびの離島振興法の改正および内海に準じた形での内水面の指定基準制定によ り、離島振興対策実施地域の追加指定が検討された。その結果、本県の琵琶湖に浮かぶ 近江八幡市沖島 （以下 「沖島」という。）が、平成 25 年 7 月 17 日に指定を受けた。 本県では、これを大きな好機と捉え、中長期的な視点に立った沖島の振興を図るため、 同法第４条に基づきこの計画を策定する。 本県では、平成 23 年に策定した 「滋賀県基本構想」に基づき、滋賀のもつ 「人」、「自 然」、「地と知」の３つの力を大いに活かし、情勢の変化に柔軟に対応し、未来への変化 を先読みし、これまで築いてきた県勢発展の基盤や本県の特性を活かしながら滋賀の未 来を拓いていくことをめざしており、沖島の振興についても、島民、近江八幡市、関係 する団体や企業と密接な連携を図り、この計画の適切かつ着実な実施に努める。 【離島振興対策実施地域】近江八幡市沖島 【計画期間】平成25 年度から平成34 年度までの 10 年間 琵 琶 近江八幡市 湖 沖 島 1 １ 現 況 （１） 島の概況 沖島は、滋賀県の湖東平野に位置する近江八幡市の北部にあり （長命寺港から沖島漁 港まで 6.5 ｋｍ ・堀切漁港から沖島漁港まで 3.3 ｋｍ）、一級河川琵琶湖 （琵琶湖国定公 園指定 昭和25 年 7 月24 日、ラムサール条約登録湿地 平成 5 年 6 月 10 日）に浮かぶ 最大の島であるとともに、淡水湖内で集落を形成する島として世界でも希少な島である。 島の大部分は山地が湖岸に迫る地形で、湖から直接上陸することが出来ない地域が広 がる。西南部の 0.1ｋ㎡にも満たない狭小な平地に人家が軒を接して密集し、その間を 軒下道がつづくという独特の集落景観を形成しており、生業は漁業を主とし、かたわら に農業を営むほか、古くは石材業が盛んであった。 は じ き 歴史は古く、近辺の湖底から縄文土器や土師器、和同開珎などが採集されており、伝 説によれば、島民は源氏の末裔と伝えられる。史料