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東京医学会 東京医学会 第2646 回集会 日時：平成26 年10 月7 日(火) 17 ：30～18 ：30 場所：医学部2 号館本館 １F 小講堂 演者： 迫井 正深 (所属) 厚生労働省老健局 老人保健課長 演題： 介護保険制度の動向と地域包括ケアシステムの構築 紹介： 迫井正深先生は、平成元年に東京大学医学部医学科卒業後、東大病院、虎の門病院等 での臨床研修・外科臨床を経て、平成 4 年に厚生省に入省されました。保険局医療課、 大臣官房国際課などに配属され、環境庁環境保健部や労働省安全衛生部等にも出向、平 成 7~9 年には米国ハーバード大学公衆衛生大学院に留学されています（公衆衛生修士取 得）。その後、広島県健康福祉局長、厚生労働省保険局医療課企画官を経て、平成24 年9 月に現職に就かれました。来春の介護保険制度改定を控えて、その中心的役割を担って おられる迫井先生から、介護保険制度および地域包括ケアシステムについて最新の情報 と展望を拝聴できる貴重な機会であり、皆様のご臨席をお待ち申し上げます。 （講演要旨）社会の急速な高齢化と少子化が進展する我が国は、将来の医療・介護ニー ズの増大とサービスを支える人材（就労人口）の減少という二つの課題に直面しつつあ り、社会保障システム、特に医療・介護サービスの提供をどのように支えていくのか（財 政問題）、そして、どのようにサービスの提供体制を確保していくのか（体制問題）とい った視点から、システムの効果的効率的運用に向けた改革が焦眉の急とされている。改 革で目指すべき医療・介護の提供体制として、どのようなシステム構築が必要なのか。 目指すべき政策目標として掲げられているのが、団塊の世代が75 歳以上を迎える 2025 年を念頭においた「地域包括ケアシステムの構築推進」である。 この地域包括ケアシステムの構築では、地域における「自助」「互助」の積極的な活用 といった“地域づくり”を推進しつつ、医療・介護の連携推進（多職種連携）による医 療・介護サービスの効果的効率的な提供体制の構築を目指すといった視点や、我が国の それぞれの地域において大きく異なる地域の実情を踏まえた対応が重要である。このよ うな地域包括ケアシステムの基本的考え方や構成要素の概念について解説するとともに 今後のシステム構築における具体的な課題についても概観する。 主催：東京医学会 共催：老年病学、成人看護学／緩和ケア看護学、 共催：老年看護学／創傷看護学、保健社会行動学