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嗅覚の非定常応答に関する基礎的研究 (その３）順応状態における嗅覚閾値及び順応過程における臭気強度の時間変化特性 Basic Study on Unsteady Olfactory Response (Part 3) Threshold Shift and Time Variation of Odor Intensity by Adaptation 1 1 1 Yuki NAGAI * Toshio YAMANAKA* Kazunobu SAGARA * 1 1 1 Hisashi KOTANI * Yoshihisa MOMOI* Hitoshi NAGATSUGU* 1 2 * Osaka University * Obayashi Corporation Olfactory changes with exposuring time and concentration of odor. Therefore, it is needed that investigation into unsteadyresponse of olfactory. The decreasing sense of odor from continuous exposure of odor is called adaptation. If Weber-Fechners law was applicable to adaptation, olfactory threshold changed. In this study, we measured threshold before and after adaptation. And we understood odor intensity with the step change of odor concentration. Consequently, we understood that olfactory threshold after adaptation increased compared to that before adaptation. 1. はじめに 連続曝露臭気の濃度をステップ変化させた場合における、 臭気曝露により嗅覚順応現象が起こり、嗅感覚が変化 臭気強度から捉えた嗅感覚応答の時間変化と前歴の臭気 する。実空間において、人は非定常な変動をする臭気に、 曝露( 曝露履歴 )が臭気強度に与える影響について報告 常に曝されていることを考慮すると、順応現象による嗅感 する。なお、本報は既報 2) に再検討を加え、再構成した 覚の変化を把握することは、におい環境設計にとって不 ものである。 可欠である。既往研究では、大迫ら1) が精神物理学及び 2. 非順応・順応状態における嗅覚閾値測定実験 生理学的研究により得られた知見に基づいて嗅覚順応を 2.1 実験概要 実験は 2011 11 23 2012 1 22 モデル化したが、実験結果に基づいたパラメータ同定まで 年 月 日から 年 月 日にかけ には至ってない。本研究は嗅覚の非定常応答を定量的に