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「働態研究の方法」出版企画の原稿募集 人類働態学会「働態研究の方法」出版ワーキンググループ　 （小木和孝、大塚柳太郎、久宗周二、松田文子） 　人類働態学会における最近の成果をまとめて今後の研究の進展に寄与するために、「働態研究の方法」出版を企画しています。最近の働態研究のなかから学会内外に報告して交流したい成果について、学会員から投稿していただき、統一した書式でホームページ上に公開し、刊行物として出版します。学会員のみなさまの積極的なご投稿をお願いします。 　人類働態学会の活動は30余年にわたり、多くの成果が重ねられています。この成果を通じて、「人間の日常の労働や生活行為を人間の生きざまの現実的姿として捉え、客観的観察を行い、深い洞察を試みようとして人類働態学が生まれました」と学会ホームページにあるように、人間の日常の労働や生活行為を捉える視点をはぐくんできました。ご参考までに、＜参考資料＞を付します。この視点を生かした研究方法とその成果について、分かりやすくまとめて報告し合うことを目標に、この出版を企画しました。人類働態学会の実績を学会の内外の方々に広めると同時に、互いに啓発することができると期待しています。 次の要領で、働態研究領域の最近の成果を別紙の投稿規定に従って投稿してください。 投稿内容：　最近の研究成果のなかから、働態研究分野から学会内外に報告して交流したい成果を1編以上を選んで、統一書式に従ってわかりやすくまとめて投稿してください。論文等としてすでに刊行ないし投稿したもの、学会に報告したものでも、その内容を簡潔にまとめ直して紹介するかたちで投稿してください。（ユニークな研究方法や成果、今後の研究に参考になると思われる結果や事例の報告、知らせておきたい生活場面や集団についての報告など、成果の理解と交流によい題材であれば、特に歓迎します。）　　―　会員のみなさまから各1編以上、可能なら3編ぐらいまでの投稿を期しています。 投稿の範囲：　会員の判断で本企画にそっていると判断される内容であれば、投稿の範囲は問いません。原著に当たる内容を持つもの、研究の視点や方法に力点をおいたもの、調査事例や実践報告に当たるもの、問題解決を扱うもの、働態研究の関連分野との接点を対象としたものなど、いずれも本企画にとって適切な範囲に当たります。 投稿形式：　別記の投稿規定の書式の枠内にＡ４版で４ページ以内に書いてください。分かりやすい表題を付け、ねらい300字程度と本文1500ないし3000字程度で構成し、参考文献10編以内を付してください。全体でＡ４版で４ページの枠内に収まる範囲で図表を含めることができます。 投稿期限：　２００７年６月３０日 投稿先：　次のＥメールアドレス宛に添付ファイルとして送付してください。 houhou@ ＜参考資料＞ 募集にあたって　－働態研究の視点－ 小木和孝 （以下は、「働態研究の視点」として人類働態学会会報第81号に掲載されたものです。この出版企画が企図する働態研究における方法と成果を検討するご参考までに再掲します。） １．働態研究の存在感 働態研究の歩みに確かな存在感を感じます。働態研究にすぐれた視点が育っていて、教えられるところが大きく、国際的な同様な流れと共通の基盤があると感じています。 働態研究における私たちの共通する視点は、「人間の日常の労働や生活行為を人間の生き様の現実的な姿として捉え、客観的な観察を行い、深い洞察を試みようとして人類働態学が生まれ」たとの表現（人類働態学会ホームページ）にそれなりに集約されています。受け取り方に異同はあるでしょうが、ごく普通の「労働と生活行為」を「観察と洞察」を基盤に捉えていく点に意義が感じられています。 営々とした人間の営みはたしかにごく「日常」的なものですが、継承性と変容を伴って展開されているのが現実です。そうした営みは、単に環境変化に反応したものではなく、生活目的に沿った意図的な「行為」として行われるので、当然に生物学的生態学的裏づけがあり、多様な可能性があります。そうした変容する「行為」を観察して、どういう経緯で継承し変容していくかを記述し、伝えていく領域が働態研究です。 ２．多いヒント 働態研究のなかから、事実、納得できるヒントが多く報告されています。人類働態学会に限っての30余年の豊富な報告からも、働態研究の存在感を示す成果を多く指摘することができます。身近な例として、日常生活の中にみる適応姿勢や動作や周期性のもつすぐれた生活原理、加齢や生活障害や情報化?機械化?都市化のもとでの適応度の高い行為へのヒント、「科学的」な細分技術の行き過ぎた利用への批判が、とりわけ挙げられます。 多彩な関連分野における成果にも実に多数の類似例