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  • 2017-02-06 发布于湖南
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和本の世界①-book

明治大学リバティアカデミー 新版?ゆっくり学ぶ江戸の古文書 和本の世界① 和本で見る日本人の書物観 古活字版と近世初期の出版 7/1 誠心堂書店?橋口 侯之介 近世の始まり 中世と近世の境界をどこに置くかは意見の分かれるところ。そ 東大 のいずれであれ書物の歴史からみたときは、年号で文禄?慶長 寺に (1592-1615)頃を近世の始まりと考えるのがもっとも整合性を 保存さ もつ。このときに日本の書物の世界を一変させる大きな出来事 があったからだ。 古活字版 このとき注目されることは活字印刷の技術が朝鮮から入ってき たことだ。この印刷方法の導入こそが、わが国の書物史に大き れ て い る 木 活字 な変革をもたらす契機となった。それはたんに技術的な進歩を とげたことにあるのでなく、それに伴う書物観の変化があった ことに意義があったのである。 朝鮮では14世紀には銅活字による印刷が行われ、仏教や儒学な どの文献が刊行されていた。 その源は唐代で陶器をつかった活字印刷が試みられたとことが 文献から想定されている。やがて鋳型に一字ずつ文字 ちゅうぞう を彫り、青銅を流す鋳造活字も宋代には考え出され ていた。しかし、実物が残存していない。 こうらい ぞうがん それが高麗に伝わり、もともと金属を象嵌する技術に たけていたことも相まって実用化が進んだ。次の李朝 もこれをよく受け継ぎ、美麗な仕上がりの銅活字印刷 が行なわれるようになっていた。グーテンベルクが鋳 造活字を用いた印刷法をあみだしたのが 15 世紀半ば だから、それよりずっと早くに活字印刷技術は中国? 朝鮮で実用化されていたのだ。 はじめ朝廷や豊臣秀頼、徳川家康などの公式な出版で つくられたが、しだいに民間寺院に移る。とくに日蓮 宗、浄土宗、浄土真宗などの寺院に印刷技術が移って いった。 近代以降の活版印刷や、江戸時代の後期に流行った木 活字版印刷と区別するために、これを古活字版という。 一字ずつ印字するので当時は「一字版」とも呼ばれた。 それに対して、従来のページ大で木版を彫る方式を せいはん 「整版」といって区別した。 →古活字版『孔子家語(こうしけご)』。品位のある大型の本だが、よく見ると、 文字の不揃いがあるし、周囲の罫線もピタッとしない。本文の文字以外は 後の人の書き入れである。 1 キリシタン版 16世紀末からキリスト教を伝えたイエズス会が布教のために おこなった出版活動をキリシタン版というが、その印刷方法も 活字を用いた。 ヨーロッパから将来した印刷機で、キリスト教の入門書や辞書 をつくったほか、イソップ物語や平家物語などの文学書も刊行 した。しかし、秀吉の伴天連追放令など禁教への動きが強くな ったことなどから全国に普及することがなかった。 宣教師たちが出版に意義を認めたのは、日本人が文字によって 思考する基盤が強かったことを見抜いたからである。このこと は、日本人の書物観を探る上で念頭においてよいことである。 →キリシタン版『太平記』の目次部分。行書体の文字を用いている(天理図書館蔵) 古活字版の意義 印刷はすぐに寺院だけでなく、武家や一部の上流商人の手に移 っていく。そのため、仏教以外の分野の書物がさまざま刊行さ れるようになった。 とくに漢籍や医書に加え、 仮名入の物語や国史の書物 まで刊行されるようになっ 嵯 峨 本 『 伊勢 たことに大きな意義があっ 物語 た。『源氏物語』はもとより 『徒然草』『平家物語』『太 平記』などが印刷されたの 』 か ら 。 絵は は活字版が最初である。し 木版で かも人気だった。読者層も 学僧から公家や上流の武家 印 刷、 に広がった。中世のお伽草 文字は 子もいくつかはこのとき初 めて印刷された。 こ れで さ が ぼ ん 嵯峨本 京都?嵯峨に住んだ角倉素 活字 で あ る 庵(すみのくらそあん)がスポン サーになり本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が文字をデザインした活字本を嵯峨本という。その代表である『伊 勢物語』は、活字の美しさに加えて木版の挿絵を入れ、いくつもの色の入った紙(色変り料紙という) にこるなど記念碑的な本となった。慶長13年(1608)に出版された。 最近の研究ではこの年だけで最低三回(四回と数える人もいる)増版した。それほどさばけたのである (売品としたかどうかは確認できていない)。 平仮名の活字印刷 漢字は一文字一文字独立しているので、一行に入る文字数が固定できる。『孔子家語』は9行×18 字詰 めである。10行×20字の400字詰め原稿用紙はここからきている。しかし、平仮名はそうはいかない。 もともと漢字のくずし字(草書体)から形成された表音文字なので、原則とし

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