八ヶ岳の天狗岳への登山-歌う山男.docVIP

 PAGE \* MERGEFORMAT 5 岩櫃山：安全講習登山 2013.11.17（日）快晴無風　　山岳連盟個人会員の今回の岩櫃山登山は、カラビナ、スリング、ザイルを使っての、自己安全確保の練習が主目的である。講師の事前指導で、私は石井スポーツに行き、スリング120ｃｍ１本、60ｃｍ２本、カラビナ３個を購入して講習に臨んだ。 私は今まで穂高や剱など岩場は数多く登ったが、山に設置してある梯子や鎖を使っての登山が主であり、谷川岳で緊急時にザイルを使ったことはあるが、カラビナやスリングを使ってのきちんとした安全確保はやったことがないので、今回は大変いい勉強になると思われた。 岩櫃山の東側駐車場に8：30各自集合。今回は30人位の参加者があった。駐車場で全員準備体操を行ない、指導員の説明を受け、装備を持って8：45登山開始。快晴で朝は寒く、霜が降??ていた。登山口には岩櫃城の説明がある。岩櫃城は、上杉?武田氏が争っていた時代に、真田氏が根拠としていた堅城で、徳川家康の天下となった時に、一国一城の政策により廃城にされたとのこと。 　　　　　　　　全員で準備体操　　　　　　　　　　　　　　　　　秋の陽射しの紅葉の中を進む　　　　　　　　　　　　　　岩櫃城本丸跡で、講習の開始 15分程で岩櫃城本丸跡に着く。紅葉が中々美しい。ここで、立ち木と斜面を利用して、自己安全確保の指導を受ける。スリングで簡易ハーネスを作り、カラビナ?スリングで固定ザイルにつなぐ指導を受ける。カラビナにザイルを半掛けにして、下ったり、登ったりの方法も教わる。固定ザイルの設置の仕方、ザイルを2重、3重にして遭難者を引き上げる方法等も教わる。だが指導員から、「くれぐれも、生兵法は怪我の元。よく練習をして、困難に遭遇した時に困らないようにすること。」と注意を受ける。 スリングの簡易ハーネスを各人が装着　　　　　　　　　　半掛けで、降下する人の安全確保　　　　　　　　　　　遭難者を引き上げる方法の披露 2時間程の講習を受け、登山を再開。紅葉の尾根筋を登り、城址分岐から赤岩通りに下って行く。この途中で早速指導員が、樹の根にスリングとカラビナで支点を作り、半掛けで実際に下る人を確保する方法を見せてくれる。 　　 　　　　　　　　紅葉の尾根を登る　　　　　　　　　　　　　　　　　　　分岐点から赤岩通りへ下る　　　　　　　　　　　　　　実際に確保して、下って見せてくれる 　　 　　　　郷原城址を右に下って行く　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩櫃山の見事な南面岩壁　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　潜竜院跡で昼食 ここから十二様通りをずんずん下って、畑のある所まで出ると岩櫃山の岩峰が素晴らしく屹立しているのが望める。我々はその下の潜竜院跡の石垣下で昼食にする。25分程休憩して先へ進むと民家のある部落に出る。分岐路から舗装道路を登って行くと、正面に岩櫃山が望め、紅葉も美しい。小さな駐車場があり、再び樹間の急登となる。標高差200ｍ程をジグザグに急登すると背中が陽にあぶられ汗をかいてくる。急な梯子を上ると稜線のコルに出る。小休止で汗をふく。ここからは急な岩場の連続となる。 　　 　　　　集落の分岐を蜜岩登山道へ向かう　　　　　　　　　　　　　　　集落から岩櫃山の雄姿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この先から山に入る 　　 　　　　　ここの梯子の上が稜線　　　　　　　　　　　　　　　　　　　振り返ると紅葉が見事　　　　　　　　　　　　　　　　　　　稜線のコルで小休止 岩場を少し登ると、難所の「天狗ノ架橋」となる。結構スリルのある所で、橋のようになった狭い稜線の上に、指導員が固定ロープを張ってくれる。我々は教わったやり方で自己確保をして狭い岩稜の上を渡る。30人もいるので、全員が渡りきるまでに結構時間がかかる。 ※かつて私はここを妻と通ったことがある。私は平気で渡れたのだが、妻は狭い岩尾根に跨って渡ろうとして、やはり恐ろしいと言って巻道へ迂回して通過したことがある。 今回は固定ザイルがあるので、それなりの人も安全に通過することができた。最終の指導員が固定ザイルを回収して来てくれる。ここからは岩の小窓、急な鎖場を登り越え、岩峰の根元を左へ回り込むと岩櫃山頂への長い鎖場が現れる。山頂が狭いので交代で登る。急な岩場を鎖を使って登ると、802ｍの岩櫃山山頂からは、谷川岳、苗場山、白砂山、草津白根山などの白い峰々が眺められる。 　　 　　指導員が岩稜の上に固定ザイルを設置　　　　　　　　狭い天狗ノ架橋の両脇は切れ落ちている　　　　　　　　　　　　　　　小窓を抜けて進む 　　 　　　　結構急な岩場を乗り越える　　　　　　　　　　　　　　　　　岩場の下に集落が見える