レクリエーションの意義歴史.pdfVIP

１．研究テーマ レクリエーションの意義・歴史 ～なぜレクリエーションが必要か～ ２．研究目的 ① なぜレクリエーションが福祉現場で取り入れられるようになったか ② レクリエーションによってもたらされる効果について ③ 援助者の人間的資質について ３．研究方法 福祉レクリエーションの現状や課題について文献を調べる レクリエーションに関わる法体系・行政施策について調べる 現場で使われているレクリエーションを調べ、その効果について考察する 援助者の人間的資質について考察する ４．研究内容・結果 ＊福祉レクリエーションの現状や課題について＊ レクリエーションとは 人間にとって生きてゆく中で、「レクリエーション」とは、その生活の中で非常に 重要な役割をもっている。 多くの社会人はそれぞれに趣味や楽しみをもっており、週末には仕事を離れて自 分のために時間を過ごしたり、夏の休暇を利用して旅行をしたりする。 こうした時間をもつことにより、さまざまな緊張のある日常の中で、気分転換や 内面的な豊かさの向上を図っているのだろう。私たち人間が心豊かに、充実した生 活を送るために、レクリエーションは欠かせないものである。 福祉レクリエーションの現状 自由時間を、好きなことをして過ごすのは当たり前のように思われるが、高齢者 や障害者は、思うように身体を動かせず、レジャーを楽しむことが出来ない場合も ある。 一昔前まで、高齢者や障害者への援助は、食事・睡眠・排泄・入浴など「基礎生 活」だけに重点が置かれてきたため、福祉において、余暇を支援する体制は整って いなかった。 しかし、近年、医療や福祉の現場では、「QOL」 （クオリティ・オブ・ライフ） ＝生活の質」の概念が重視されている。これは、人間の生活を物質面でのみ判断す るのではなく、精神的な豊かさや満足度も含めて 「質的」にとらえる考え方で、「QOL 」の意識が高まるとともに、社会福祉サービスでも、余暇生活の充実を促進させる 動きが活発になり、社会福祉・医療・保健に関する基本的な知識と理論、およびレ クリエーションに関する知識や援助技術をあわせ持つ専門家も登場するようになっ てきた。 福祉レクリエーションの課題 レクリエーションといえば、楽しい時間を過ごすこと、生活の中で「笑顔」を増 やすための行動と認識されているが、高齢者・障害者にとっては、一般の人と異な る意義があり、生活の改善へと導くため、さまざまな目的を持って行われているも のである。 その目的の一つが身体機能の低下している高齢者、病気や事故の後遺症がある人、 先天性の障害のある人の「リハビリテーション（機能回復）」「残存能力の維持・向 上」をはかり、自立した生活が出来るようにすることである。 特に現在の日本で課題となっているのは、増え続ける高齢者が「要介護者」にな るのを防ぐことである。身体は動かさないと、どんどん機能が衰え、その結果寝た きりになり、第三者の介護が必要な状態になることもあるからである。 手足を上げる、曲げる、伸ばすなどの運動を継続的に行うことによって、身体機 能維持には繋がるが、ただ「訓練をしている」だけでは長続きしづらいため、レク リエーションで「訓練」という意識をもたず、遊びながら楽しんで同じ身体的効果 を得て、意欲心も高める効果が得られているからである。 ＊レクリエーションに関わる法体系・行政施策＊ 1.児童分野 (1)児童健全育成 児童館、児童遊園等の児童厚生施設は、児童健全育成を主目的とする施設で、「児童館、 児童遊園等児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、または情操をゆたかにす ることを目的とする施設とする」と児童福祉法第40 条に定められている。児童健全育 成におけるレクリエーションの展開では