长周期地震动作用时の道路桥rc桥脚における 3次元非线形动的解析を .pdf

土木学会論文集Ｅ Vol.65 No.1, 138-148, 2009. 3 長周期地震動作用時の道路橋RC橋脚における 3次元非線形動的解析を用いた耐震性能評価 1 2 冨 健一 ・梅原 秀哲 1正会員 パシフィックコンサルタンツ(株)（〒541-0052 大阪市中央区安土町2-3-13） （名古屋工業大学大学院 工学研究科都市循環システム工学専攻 博士後期課程） E-mail: kenichi.tomi@os.pacific.co.jp 2 フェロー会員 名古屋工業大学大学院教授 工学研究科シミュレーション工学専攻 466-8555 （〒 名古屋市昭和区御器所町） E-mail: umehara@conc2.ace.nitech.ac.jp 兵庫県南部地震以降に設計されたRC橋脚を有する多径間連続高架橋を対象として，将来発生すると想 3 定される東海地震や近年発生した十勝沖地震等の長周期地震動を含む数種類の地震動を用いて 次元非線 形動的解析を実施し，地震動特性と連続高架橋におけるRC橋脚の挙動に関して考察した．その結果，支 承条件や橋梁の規模の関係で連続高架橋の固有周期が長くなる傾向となるので，長周期成分の影響により 地震動と連続高架橋の挙動が共振現象を起こし，RC橋脚の応答値が大きくなる場合があること，および， 3 2 RC 次元ファイバーモデルによる耐震性能評価を行うことで，従来の 次元フレームモデルよりも詳細な 橋脚の耐震性能評価が行えることが確認できた． Key Words : long period gound motion, RC pier, fiber model, 3D nonlinear dynamic analysis, seismic performance evaluation 1. 序論 『海溝型巨大地震による長周期地震動と土木・建築構造 物の耐震性向上に関する共同提言』を発表しており，そ 1995 年兵庫県南部地震では，単純桁の落橋，鋼製支 の重要性はますます深まっている． 承の損傷が顕著であったため，近年において道路橋設計 長周期地震動は，震源からの距離が長く，比較的加速 を行う際には，可能な限り連続化を図るとともに，ゴム 度の小さい地震動が 1 分以上続くような長周期地震動 支承を用いることにより地震時水平力を分散させている． （遠方の長周期地震動）と，震源近傍で観測される また，免震支承を用いる際には，分散支承と同程度以上 10sec から 20sec 程度しか続かない，1sec 程度以上の卓越 に長周期化させることで地震時水平力の低減が図れるこ 周期を有する比較的加速度が大きい長周期地震動（震源 とを期待する設計手法が用いられている． 近傍の長周期地震動）の大きく 2 つに大別できる 2)．本 一方，長周期成分が卓越していた 2003 年十勝沖地震 研究では，近年，観測された地震動の内，後者の震源近 では，タンク内の石油がスロッシング現象（液面揺動） 傍の長周期地震