别子山村乡土志と别子山村史-新居浜立图书馆.pdfVIP

別子銅山を読む解説講座４ 別子山村郷土誌と別子山村史 平成２８年１１月１２日(土)10:00～11:30 元別子銅山文化遺産課長 坪井利一郎 １．はじめに 別子山ふるさと館のガラスケースの中に陳列されていた別子山村郷土誌を借りて、そ の写しを別子銅山記念図書館の郷土資料室に収めた。手書きなのでとりあえず活字化し て読みやすくした。明治の手書きとはいえ、所々に難解な文字が出てくる。伏字を入れ て作業をするが、伏字は何としても読まなくてはならない。くずし字辞典を引きながら 読む。否が応でも最初から最後まで読んだ。 附録の別子鉱山案内記の写しがその時に偶然見つかった。それもセットで図書館の郷 土資料室に収まっている。「大鉑の歌」「別子鉱山案内記」の題名で既に解説もした。兎 にも角にも思い出の多い本である。 精読すると別子山村史にどのように反映されているかとの興味がわいてくる。別子銅 山に関する箇所を読み比べてみようと考えたが、再掲や書き直しなので新たなものはな い。それでも気になった箇所をとにかく読み比べてみる。 ２．本の刊行 別子山村郷土誌 明治４４年１２月 末 調査完了 明治４５年 ４月 １日 起稿 明治４５年 ６月２１日 脱稿 (未刊のまま) 別子山村史 昭和５２年 ８月２０日 村史編纂委員会発足 昭和５６年 １月２５日 発行 ３．本の構成 別子山村郷土誌 別子山村史 第一編 自然誌 第一編 別子山村と別子銅山 一 位置 第一章 別子山村のはじまり 二 境界 第二章 別子銅山の発見 む 三 広袤及び面積 第三章 明治末期までの別子銅山 四 地勢 第四章 製錬工場の歴史 五 地体 第五章 輸送路の変遷 六 気候 第六章 坑内の排水処理 七 生物 第七章 燃料の集積と用水の確保 八 変災 第八章 災害の状況 第二編 人文誌 第九章 別子争議と対策 一 沿革 第十章 別子銅山開発史 二 大字区画 第十一章 別子銅(鉱) 山歴代主管者名簿 三 戸口 第十二章 別子銅山閉山 四 官衙及び公署 第十三章 別子山村の生きる道 五 経済及び財政 第二編 自然環境 六 生業 第一章 位置 七 教育 第二章 境界 八 軍事 第三章 面積 九 神社 第四章 地形 十 宗教 第五章 地質及び土壌 十一 民俗 第六章 別子山村の地下資源 十二 衛生 第七章 未開発地下資源 十三 交通 第八章 別子山村要図