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sa-so: 非明示的な誘導エージェントの提案 sa-so: Agent that leads visitors implicitly 柴田 諒子 吉治 季恵 芥川 洋平 橋本 響 Shibata Ryoko, Yoshiji Kie, Akutagawa Youhei, Hashimoto Hibiki 京都工芸繊維大学 Kyoto Institute of Technology Abstract: We propose agents that lead visitors to an exhibition area in an implicit manner. Verbal messages in face to face communication are not always most effectual. If the information of repetitious speech guidance is not important for a passerby, he/her might feel unpleasant; therefore we designed agents that lead visitors to an intended area while they are unconscious of it. はじめに (a) (b) もしも，デモ展示当日に会場に来られる方で，事 前にこの原稿に目を通そうとしてくださっている方 がいらっしゃいましたら，お手数ですが当日お楽し みいただくために，この原稿は読まずにご来場して いただけると幸いです． 背景 Face to face communication には，「言語(Verbal)」「声 のトーン(Vocal)」「身体言語(Visual)」の 3 要素があ (c) り，話題にも依存するが，メッセージの伝達におい ては必ずしもVerbal 情報が高い比率を占めるとは限 らない[1]． さらにVerbal 情報の中でも，駅や公共施設などで 視覚場会社に情報を提供したりするような，明示的 すぎる音声案内の繰り返し，使い慣れた ATM の操 作中に何度もこちらの次の操作を促すような音声案 内は，それらを必要としない人にとっては，特に提 示される情報の重要性があまり高くないときには， 不快に感じられうる． そこで，我々は人を目的地に誘われるように誘導 できるシステムを提案し実装を試みた． Figure.1 本研究に用いたエージェント． (a) 1 体目．首を振り，驚いたように口を開く． 提案手法 (b) 2 体目．1，3 体目と連動． (c) 3 体目．壁に隠れている．ときどき顔を出す． 我々はこのエージェントを設計する際に，共同注 視に注目した[2]．乳児は視線を交わしていた大人が， 導しようと試みた． よそへ視線をそらすと，それに反応し大人が視線を 本研究に用いたエージェントを Figure.1(a)~(c) に 移した先に自分も視線を移動させるようになる．こ 示す．我々はユーザが無意識的に誘われるように目 の共同注視を意図的に起こし，それによって人を誘 的地に誘導されるシステムの開発を目標とした．そ を以下に抜き出した． のため，エージェントの数が増えると，無意識的に 受験生の夏休みも半ばに差し掛